内容説明
本書は、福島原発災害を伝える海外メディアを追い、政府・マスコミの情報操作を暴き、事故と被曝の全貌と真実に迫る。
目次
「沈黙の春」、または悲劇のプロローグ
放射能雲
飯舘村
NRC秘密報告
爆弾発言
「料理されちゃうからね」
再臨界
「安全コード」
アトミック・アンヌ
死の灰・コトバ・桜
ウィキリークス
原子力村
サムライ
カク・ミチオ教授の警告
ミステリー
校庭に原発が来た!
著者等紹介
大沼安史[オオヌマヤスシ]
1949年、仙台市生まれ。東北大学法学部卒。北海道新聞社に入社し、社会部記者、カイロ特派員、社会部デスク、論説委員を歴任後、1995年に中途退社し、フリー・ジャーナリストに。2009年3月まで、東京医療保健大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魂の叫び
10
図書館から借りました。これは日本国民全員が読まないといけません。読んでいて日本に絶望しましたよ(涙)海外メディアの方が正しい情報を伝え日本は嘘だらけの報道。あと皆さん憶えてますか?無音爆発映像を…枝野がポンと鳴った発言を(怒)YouTubeで 福島第一原発三号機爆発(転載) で映像をみて下さい!イギリスのスカイ・テレビが報じました。凄まじい爆発音が3回聞こえます… あと避難圏域はアメリカが世界標準だそうです、80キロが… これ皆さん呟いてほしい…この本が福島県民皆読んだら怒りと絶望しかないと思2016/04/12
壱萬弐仟縁
7
放射能雲についての情報公開が遅れた理由はなんだったか。不都合なことを隠ぺいする。国民はかなり無責任な体制に支配されていることが如実に理解される。飯館村のホットスポットは、かなり問題であったが、村民はかなり時間が経過してから避難した。遅すぎたわけで、理由はいろいろ考えられるが、村に愛着をもっていた人が多かったのが影響したのも確か。国際法の学習で、国連がなぜ口出ししなかったのか、いまだに解せないが、世界はFukushimaをどう思っているのか。フランス人やアメリカ人も反省することはある。ドイツ人を見習うべし。2012/11/30
Miki Shimizu
3
知り合いにこんなおもしろい本があったよー。と、勧められて、図書館で予約して借りた。1から5までがいっぺんに来て、2週間で読み切れるかドキドキ。英語とか読めないので、代わりに訳してくれて、紹介してくれるありがたい本。日本のマスコミってなんなんやろーなぁ。外から見ると、ホント日本ってぶっ飛んでるヤバい国なんやろうなーと思っちゃう。日本では、特に関西では、福島?原発?いつのはなし?!って空気やねん。ほんで、オリンピックとかいうてるけど、それどころちゃうよなー。2017/10/09
rymuka
3
p.166辺りから引用。日本の記者クラブ・システムは「日本の状況に対する国内プレスの情報と海外プレスの情報の間に危険なほどの乖離を生み出している」~http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-25.html2012/03/10
lister
2
都合の良い情報だけを選び、都合の悪い情報は採用しない調査報告書は日本のみならず原発推進最右翼のアメリカの研究者によってもでっち上げられた。本書はそうした詐欺を告発する小さな試みであり、原発推進派には大きな打撃を与える出色の著書である。著者の勇気には敬服するばかりである。2015/06/20