内容説明
1986年のチェルノブイリ原発事故。本書は、フランスの反核・反原発の2人の物理学者が、事故から1993年までの恐るべき事態の進行を克明に分析した告発の書である。
目次
第1章 原子力社会の発端(広島からチェルノブイリまで;専門家、メディア、チェルノブイリ ほか)
第2章 チェルノブイリ原子力発電所大災害の記録(一九八六年以前―フランス専門家の見たソ連の原子力産業;一九八六年四月―大事故 ほか)
第3章 チェルノブイリ災害評価報告の試み(一九九一年五月―AIEAにとってチェルノブイリ事故はすでに決裁済みである;癌死亡者数の見積り ほか)
第4章 チェルノブイリ一九九三年(石棺に掛け小屋を;黒海も汚染を免れないであろう ほか)
著者等紹介
ベルベオーク,ロジェ[ベルベオーク,ロジェ][Belb´eoch,Roger]
フランスの物理学者。加速器、高エネルギー物理が専門で、オルセーの大学研究所勤務を経て引退。『世界哲学辞典』の「核社会」の項の著者。核問題・原発問題の研究にとりくみ、とくに原爆開発の経緯や低線量被曝について重要な指摘を行なっている
ベルベオーク,ベラ[ベルベオーク,ベラ][Belb´eoch,Bella]
フランスの物理学者。物性物理、結晶構造解析が専門で、フランス原子力委員会所属のサックレー研究所勤務を経て、引退。核・放射線問題に関するフランス科学者の情報グループ=GSIENの世話役。核問題・原発問題の研究にとりくみ、とくに原爆開発の経緯や低線量被曝について重要な指摘を行なっている
桜井醇児[サクライジュンジ]
1936年、京都市生まれ。富山大学名誉教授。専門は極低温・磁性実験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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更紗蝦
ようこ