内容説明
環境教育の重要性が声高に叫ばれていても、子供たちに何を教え、どうやって重要性を認識させるかは大変難しいものです。ともすれば、牧歌的な自然体験や技術的な解決策がもてはやされ、環境問題への社会批判的な視点がおろそかにされています。本書は、環境政策先進国、ドイツの環境教育のための教本です。小学校高学年から高校1年までの生徒を対象に42単元を紹介しています。具体的なきっかけ作りを集め、単元毎に、ねらい、対象グループ、準備と実施、専門との関連、経験と成果というように目的を明確にし、環境教育に役立ち、成果の上がる授業内容になっています。教育者のみならず社会教育や家庭でも活用できるマニュアルです。
目次
第1章 エネルギー、大気、気候
第2章 ごみ、原料、物質の流れ
第3章 水
第4章 自然とその保護
第5章 モビリティと交通
第6章 環境と健康
第7章 学校や地方公共団体における参加
著者等紹介
ラングナー,ティルマン[ラングナー,ティルマン][Langner,Tilman]
1964年生まれ。ドイツのハンザ同盟の街シュトラールズント近郊の小さな村に暮らす。化学修士。1987年より環境保護に携わる。社団法人環境問題独立研究所(ベルリン、ハレ/ザーレ)の共同創設者で、1997年より社団法人北部環境事務所の理事および非常勤スタッフとして活動する。学校の環境プロジェクトのサポートや教員向けの教材開発を行い、教員研修の講師を務める。産業界で導入された環境監査(エコ・オーディット)を学校に取り入れたパイオニアでもある
染谷有美子[ソメヤユミコ]
埼玉県生まれ。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。楽器メーカー勤務後、翻訳学校へ通学。ドイツ・フライブルク留学を経て、国際環境NGO FoE Japanへ勤務。2006年よりベルリンへ居住、環境分野の翻訳・調査業に従事。ロストック大学「環境と教育」社会人コース(修士課程)在籍、持続可能な発展の教育が研究テーマ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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