内容説明
本書は、水俣病研究の第一人者、原田正純、疫学の第一人者、津田敏秀、人権派弁護士として著名な保田行雄らが、カネミ油症事件をそれぞれの専門的立場から分析し、いかに被害者の人権が踏みにじられ、理不尽な状態に置かれているかを明らかにし、国の早急な救済を求めている。また、カネミ油症被害者支援センターによる詳細な被害者調査も収録した。
目次
第1章 カネミ油症事件とはどんな事件か
第2章 カネミ油症被害者支援センター(YSC)の取り組み
第3章 弁護士から見た「カネミ油症事件」の問題点と解決の方向
第4章 医師から見たカネミ油症被害者の健康被害と克服への道
第5章 疫学者から見た「カネミ認定」の誤りとあるべき姿
第6章 YSCの調査活動と資料