内容説明
原発から排出される放射能ごみ=放射性廃棄物の処理は大変だ。再処理をするにしろ、直接埋設するにしろ、あまりに危険で管理は半永久的だからだ。再処理や原発の廃炉は新たな放射能ごみを発生させる。ごみが雪だるま式に増え続けるのだ。そのため、欧米では、原発や再処理の凍結・中止が相次いでいる。“トイレのないマンション”といわれた原発のツケがいま廻ってきているのだ。子孫にツケを残さないようにするにはどうしたらいいのか。
目次
1 放射能のごみとは?(放射性廃棄物とはどんなものですか?;放射能は消すことができないのですか? ほか)
2 六ヶ所村・低レベル廃棄物処分場の将来(低レベル廃棄物って、どれくらい低レベルなのですか?;「段階的処分」とは、どんな処分方法なのですか? ほか)
3 高レベル廃棄物は不滅の毒物(高レベル廃棄物って、どれくらい高レベルなのですか?;「地層処分」とは、どんな処分方法なのですか? ほか)
4 放射能のごみが暮らしに入り込む(「スソ切り」って、どういうことですか?;スソ切りをすると、何が起こるのですか? ほか)
5 核燃料サイクルと放射能のごみ(「核燃料サイクル」から、どんなごみが出るのですか?;再処理をすれば、ごみは減るのですか? ほか)
著者等紹介
西尾漠[ニシオバク]
NPO法人・原子力資料情報室共同代表。『はんげんぱつ新聞』編集長。1947年東京生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科中退。電力危機を訴える電気事業連合会の広告に疑問をもったことなどから、原発の問題にかかわるようになって30年
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