内容説明
結合双生児、インターセックス、巨人症、小人症、口唇裂…多様な身体を持つ人々。その中でも、もっとも独特な身体と思われる結合双生児は、いったい本当に異常といえるのか?実際、彼ら自身はどう感じているのか?医者はなぜ結合双生児を分離したがるのか?一人を犠牲にしてでも分離するべきなのか?親や医者はなぜ「正常化」したがるのか?本書は、人種差別から医学裁判まで、身体的「正常化」の歴史的文化的背景をさぐり、独特の身体に対して治療でも同情でもなく、変えるべきは身体ではなく、人々の心ではないかと問いかける。
目次
第1章 結合双生児は個人であるのか
第2章 分離手術をするべきかしないべきか
第3章 一人を犠牲にしてでも分離するべきか
第4章 アイルランドの巨人を解放せよ
第5章 新しい時代の正常な身体とは
著者等紹介
ドレガー,アリス・ドムラット[ドレガー,アリスドムラット][Dreger,Alice Domurat]
Lyman Briggs School of Science at Michigan State University助教授。1995年、医学の歴史および哲学に関する研究で、Indiana Universityで博士号取得。インターセックス、小人症、口唇裂、結合双生児の社会的理解を高めるために活躍中
針間克己[ハリマカツキ]
東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部大学院博士課程終了。医学博士。日本性科学学会幹事長。性同一性障害研究会理事。Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association会員。専門は精神医学、性心理障害
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感想・レビュー
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