内容説明
諫早干拓、沖縄・泡瀬干潟埋立、九州新幹線、愛知万博、ケニアODAなど、暴走を続ける公共事業。かけ声だけの小泉改革ではムダで無意味な公共事業は止まらない。こうした事業に絡みつく竹下利権の継承者・青木幹雄や古賀誠、尾身幸次、鈴木宗男といった族議員や官僚たち…。本書は公共事業の利権構造にメスを入れるとともに、土建国家から決別しようとしている田中康夫長野県政もルポルタージュした渾身の力作。
目次
第1部 小泉政権が進める無駄な公共事業(小泉政権が再開させた諌早干拓事業;九州新幹線は古賀誠元幹事長の“我田引鉄”;尾身幸次・沖縄担当大臣が指南した泡瀬干潟埋立;鈴木宗男疑惑で浮上した「ケニアの水力発電事業」;環境標榜型バラマキ事業の愛知万博)
第2部 「道路公団改革と郵政公社化」の挫折(道路公団改革の挫折―再開した「仏経山トンネル工事」;聖域だらけの郵政改革)
第3部 土建国家からの決別(島根・土建国家の君臨の中で;土建政治から決別する長野県政)
著者等紹介
横田一[ヨコタハジメ]
1957年山口県生まれ。東京工業大学卒。雑誌の編集を手伝いながら、環境問題などを取材。1988年、奄美大島宇検村の入植グループを右翼が襲撃した事件を描いた「漂流者たちの楽園」で、1990年ノンフィクション朝日ジャーナル大賞受賞。現在のテーマは、政官業の癒着、公共事業見直し、国会議員(特に族議員)ウォッチングなど
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