内容説明
2002年8月5日に住民基本台帳ネットワークシステムがスタートし、国民ひとりひとりの住民票コードが割り振られ、通知票が送りつけられてきた。個人情報保護法制の整備が条件であったにも拘わらず、未整備のまま混乱と反対のなかでの強行であった。本書は住基ネットをめぐるこの間の動きを詳細に追いながら、住基ネットとは一体、何なのか、なにが問題なのか、個人情報がどのように侵害され、人権が脅かされるのか、国民総監視国家の危険性はないのか、など第一線記者があらゆる角度から問題点にメスをいれる。
目次
1 住基ネットとは何か(住基ネットとは何か;住基ネットと個人情報保護法制;住基ネットの利用を拡大へ ほか)
2 個人情報は守れるか(杉並区の戦い;宇治市の苦悩;韓国では断念 ほか)
3 資料編(住基ネットについて;住基ネットをめぐる主な動き)
著者等紹介
台宏士[ダイヒロシ]
1966年、埼玉県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大卒。90年毎日新聞社入社。山形支局、米沢通信部、サイバー編集部などをへて2002年4月から東京本社社会部。メディア規制法案や住基ネット、プライバシー問題などを担当。「山を考えるジャーナリストの会」事務局長
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