内容説明
「個人情報の保護」を名目にした「メディア規制法」といえるのが、政府・与党が現在、国会に提出している「個人情報の保護に関する法律案」(個人情報保護法案)だ。この法案は、個人情報に関して民間分野に初めて法の網をかけると共に、表現・報道分野も規制の対象とし、言論・出版・表現の自由の封殺をもくろむ悪法である。本書は、法案の背景、政府・与党の狙い、法案をめぐる動きと法案の問題点を、第一線の新聞記者が追う。
目次
1 個人情報保護法案とメディア(個人情報保護法案;大綱と中間報告 ほか)
2 相次ぐメディア規制法(法務省「人権委員会」;自民党「青少年社会環境対策基本法案」 ほか)
3 個人情報の漏えいと個人情報保護法案(個人情報が勝手に売買;早大が名簿を警察に無断提供 ほか)
4 資料編(個人情報保護法案;政府への質問主意書と回答 ほか)
著者等紹介
台宏士[ダイヒロシ]
1966年、埼玉県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大卒。90年毎日新聞社入社。山形支局、米沢通信部などを経て96年10月からサイバー編集部。メディア、インターネット規制問題やネット関連の事件・裁判などを担当。「山を考えるジャーナリストの会」事務局長
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