内容説明
いわゆる「人クローン規制法」があわただしく立法化された。しかしこの法律は人へのクローン技術を規制しないばかりか、逆に促進するとの批判が高まっている。本書はその内容と問題点を分析し、クローン技術の人への適用がもたらすさまざまな脅威を明らかにする。生命倫理、宗教、人権の視点から激しい議論を経て規制を課す欧米諸国と比較して、日本の議論なき推進の実態を浮き彫りにする。
目次
第1章 人クローン規制法読解
第2章 人クローン規制法はなにをしたのか
第3章 知られざるクローン小委員会の実態
第4章 国会で反対を表明
第5章 胚は誰のものか…人クローン規制法と生殖医療
第6章 技術推進がもたらすもの―再生医療の現状と危険性
第7章 ヒトクローン個体産生およびヒト胚研究への各国の対応
第8章 指針案‐当面は、適当に、でも強引に
著者等紹介
御輿久美子[オゴシクミコ]
1949年大阪府生まれ。奈良県立医科大学助手(公衆衛生学教室に勤務)。医学博士。専門分野は環境保健学。「優生思想を問うネットワーク」会員
西村浩一[ニシムラコウイチ]
1968年広島県生まれ。埼玉県警警察官を経て、日本ジャーナリスト専門学校入学。94年同校中退、ルポライターとして活動
福本英子[フクモトエイコ]
1934年秋田県生まれ。武蔵野美術大学で油絵専攻。1970年からフリーライター
北川れん子[キタガワレンコ]
1954年大阪府生まれ。衆議院議員(社会党)。兵庫県尼崎市で反農薬・反原発八百屋「連」を開業
鈴木良子[スズキリョウコ]
1961年東京都生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリー編集者ライターに
粥川準二[カユカワジュンジ]
1969年愛知県生まれ。雑誌編集者を経て、フリージャーナリストに
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