出版社内容情報
2021年末まで激減していた全国のコロナ感染者数は、年が明けると激増し、過去最大の10万4169人となった。オミクロン株の猛威が私たちに襲いかかるなか、政府のコロナ対策は止まっている。コロナ禍の日本社会を「定点観測」するシリーズの第5弾!
内容説明
2021年末まで激減していた全国のコロナ感染者数は、年が明けると激増し、過去最大の10万4169人となった。オミクロン株の猛威が私たちに襲いかかるなか、各地の「まん延防止等重点措置」を3月に解除して以来、政府のコロナ対策は止まっている。「BA2」「BA5」と変異する同株は感染力を高め、2022年8月には全国で26万人の感染者数をたたき出した。本企画では、コロナ禍の社会を定点観測する。シリーズの第5弾となる本書では、2022年の上半期が観測の対象となる。
目次
医療 斎藤環‐日本は「COVID‐19との共存」に向かうほかない
貧困 雨宮処凛‐貧困の現場から見えてきたもの5
ジェンダー 上野千鶴子‐コロナ禍禍を検証する
文学・論壇 斎藤美奈子‐コロナ文学、とりあえず進化中
ネット社会 CD8‐アベノマスクが形見に変わるとき
日本社会 辛酸なめ子‐コロナ禍中脱力ニュース(2022年前半)
日本社会 武田砂鉄‐アベノマスク論リターンズ
哲学 仲正昌樹‐コロナ禍と哲学5
教育 前川喜平‐オミクロン株に見舞われた子どもたち
経済 松尾匡‐コロナショック・ドクトリン―二〇二二年に入ってからの動き
東アジア 丸川哲史‐コロナ禍と東アジア(ポスト)冷戦5
日本社会 森達也‐安倍元首相の銃撃とコロナ感染の第七波
ヘイト・差別 安田浩一‐レイシストの居場所などない
おまけ 谷川茂‐味と匂いがしないという衝撃