内容説明
Go Toトラベルが昨年末に中止され、その10日後には全国の感染者数が過去最多の7863人となる。水際対策が遅れた結果、全国の感染源は変異株に移行。経済重視と五輪開催ありきで進み、後手に回るコロナ対策。日本のコロナ禍は、いつ終息を迎えるのだろうか…。本企画では、コロナ禍の社会を定点観測する。シリーズの第3弾となる本書では、2021年の上半期が観測の対象となる。
目次
変異株のまん延とワクチン接種の遅れ(斎藤環)
貧困の現場から見えてきたもの3(雨宮処凛)
コロナ禍とジェンダー3(上野千鶴子)
危機の時代のジャーナリズム(大治朋子)
コロナ禍の労働現場3(今野晴貴)
コロナと五輪と戦争のアナロジー(斎藤美奈子)
職場で一人の女性が死んだ(CDB)
コロナ禍中脱力ニュース(2021年前半)(辛酸なめ子)
続々・アベノマスク論(武田砂鉄)
コロナ禍と哲学3(仲正昌樹)
子どもと学生の生きづらさ(前川喜平)
新型コロナ日記インアメリカ3(町山智浩)
まだまだ進むコロナショックドクトリン(松尾匡)
コロナ禍と東アジア(ポスト)冷戦3(丸川哲史)
甘ったるくてポエジーで楽観的な未来への視点を修正する(森達也)
コロナ禍のヘイトを考える2(安田浩一)
論創社のコロナ日記(谷川茂)
「新型コロナウイルスと私たちの社会」関連年表
著者等紹介
森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家、明治大学特任教授。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i―新聞記者ドキュメント―』が話題に。10年に発売した『A3』で講談社ノンフィクション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。