星をかすめる風

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  • サイズ B6判/ページ数 425p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846017774
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

"一編の詩が人を変え、ひとつの言葉が世界を変える!韓国の国民的詩人・尹東柱をめぐる愛と死の物語(フィクション)。

イ・ジョンミョン氏は、歴史の事実の中に埋もれたり洩れたりしている事柄に目を向け、虚構の中にもうひとつの歴史の「真実」を描きだす韓国のベストセラー作家である。/二〇一二年に出版された本作品も、韓国で発売されるや否や瞬く間にベストセラーとなった。その後も国内で次々と版を重ね、また国外では本書を含め十二ケ国で出版されて、世界の出版界でも権威あるイタリアの「バンカレッラ賞」を二〇一七年度に受賞した。(「訳者あとがき」より)



"

イ・ジョンミョン[イ ジョンミョン]
著・文・その他

鴨良子[カモヨシコ]
翻訳

内容説明

一編の詩が人を変え、ひとつの言葉が世界を変える!韓国の国民的詩人・尹東柱をめぐる愛と死の物語。

著者等紹介

イジョンミョン[イジョンミョン]
慶北大学国文学科を卒業し、『女苑』『京郷新聞』等新聞社や雑誌社の記者として働いた。集賢殿(朝鮮王朝時代の官庁)学士連鎖殺人事件を通し、世宗のハングル創製秘話を描いた小説『根の深い木』、申潤福と金弘道の絵の秘密を解いてゆく推理小説『風の絵師』を発表した。『星をかすめる風』は、出版されるや否や瞬く間にベストセラーになり、イギリス、フランス、スペインなど11ヵ国で出版された。この作品は2015年イギリスの外国小説賞にノミネートされ、2017年にはイタリアのバンカレッラ文学賞を受賞した

鴨良子[カモヨシコ]
1950年、青森県生まれ。日本基督教団弘前教会副牧師、児童養護施設・青少年自立ホーム指導員を経て、1982年8月渡韓。徳成女子大学、同徳女子大学日本文学科非常勤講師、同専任講師を務めるかたわら、ソウル大学附属語学研究所で韓国語の基礎を学び、87年東国大学国文科大学院修士課程に入学、89年同課程修了。91年春帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

18
朝鮮王朝時代の歴史小説を書いていた作者が、植民地時代の詩人・尹東柱を扱った、大胆な創作。作者のスタンスは「史実や事実よりも美しい虚構を描きたい」(p.421)というものである。尹東柱が収容されていた福岡刑務所での看守殺害事件。若い語り手である渡辺がその事件を追っていくうちに、殺害された暴力看守杉山と尹東柱の間の不可解な絆に気付いていく。杉山と尹東柱の対話は作者の『根の深い木』での世宗とカリオンの対話を思わせる熾烈で美しい虚構だ。語り手、メイン人物、対話者の関係性が見事で最後まで緊張感を持って読めた。2021/03/06

タカラ~ム

15
戦争末期に治安維持法違反などの反日、反戦思想者を収容していた福岡刑務所を舞台にした物語。尹東柱(ユン・ドンジュ)という詩人と看守である杉山、渡辺との言葉、文学、詩を介した共感と、刑務所の医務棟で秘密裏に行われていた残酷な研究。杉山が殺害されたことで、様々な事実が複雑に絡み合い、物語は深化していく。ミステリ小説として読むこともできる。それ以上に、言葉の力、文学の力が極限状態の人間同士で共鳴し、憎悪を越えた共感へと変化していく姿が胸に刺さる。2019/03/12

ぐっちー

14
読み終えるまでに時間が掛かった壮大で美しい虚構。なぜならミステリから始まった種が根を広げて詩と文学と音楽と戦争の枝葉を茂らせこの物語に内包されてゆき、とてもじゃないがさらっと読み流すことが出来なかったからだ。エーコの「薔薇の名前」を彷彿とさせる。尹東柱については全く知らなかった。作中に散りばめられた詩の美しさに胸を打たれた。政治的な意味を差し引いて、ただただ言葉の内側からさやけく漏れてくる光を味わうために、詩集を手にしたいと思った。2021/04/17

sunflower

6
韓国の国民的詩人尹東柱(ユンドンジュ)植民地時代に留学先の日本で治安維持法違反で福岡刑務所に収容されて獄死した。彼は何故異国の地で死ななければならなかったのか?朝鮮王朝時代の歴史小説を手掛ける作家が彼が実際に書き残した繊細な詩を場面に合わせ美しく所々に散りばめながらも大胆な発想を交えて創り上げた愛と死の物語。実際に刑務所で何が行われていたのか?彼等の無念や痛み、想像を絶するような苦しみを今となっては明らかにする事は出来ない。ただ、これだけ純粋で美しく詩が今も読み継がれている事を感謝したい。2021/04/07

Astroswitch

6
尹東柱の詩は本当に素晴らしいと思う。文字がキラキラ輝いてみえるような。一度ちゃんと彼の詩を読んでみたいと思った。私は徴用で兵士になった人が監獄で働く事も、監獄にも戦争がある事も分かっていなかった。同じ日本にある施設だから、そこにも戦争があったことは自明の理なのに。日本全国に戦争があり、戦いがあり、生きた人達がいた事を、私は忘れてはいけないと思う。2019/10/20

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