内容説明
豊臣秀吉に反旗を掲げ、暴虐の限りを尽くす髑髏党と首領“天魔王”。その行く手をふさぐべく、二人の男“捨之介”と“蘭兵衛”は闘いを挑む。三人が相見えたとき、運命は再び動きだす。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『スサノオ』『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キャラメルベイベー@道北民
9
読んだらますます芝居がみたくなった。脚本を読むのは久しぶりで新鮮だった。2014/10/31
やまねっと
6
とても面白い戯曲でした。何も言わずとも名作である。 贋鉄斎が女というのには少々無理があったが、話にそれほどの影響はない。 再演のたびに新しく本が出版されるというのは羨ましい限りだ。でも、それだけ売れているのだろうと推測する。 7年度に再演とはオリンピック並みに季節性があり、次が楽しみではある。 どんな感じで演じていたか想像しながら読んでいて楽しかった。2020/06/07
沙弥
2
大好きな舞台。初演と修羅天魔以外は見てる。若ドクロでは小池栄子の極楽大夫が一番好き。蘭兵衛と大夫の対決は何度観ても泣ける。恋しい、切ない、苦しい、悔しい、悲しい、恨めしい、恨みたくない、でも恨んでしまう。全ての感情のない混ぜの「なんで、なんで?!」。凄く胸が痛いシーンが、戯曲では割とさらっと書かれてて驚いた。本当に戯曲は骨組、演出が肉付、あとは役者なんだなぁ、と思った。2021/07/30
柳里
1
改めて読み返してみると、実際の舞台とは違うところがあったり、ト書きで裏設定(?)がほのめかされていたりして、また舞台を見たくなってきました。この数行や空白の間にどれだけの演技が入っているのか、と考えるとわくわくしてきます。ほんとにかっこいい…!2013/02/08
柳里
0
映画を見て衝撃を受けてから、上映が終わってしまったのでDVD発売までの繋ぎ役としてサントラと一緒に購入。文字だけでも音楽付きで脳内再生されるほど、名台詞が何度も見られるのが嬉しい。2013/02/06