内容説明
雑誌文化の危機と出版。電子書籍とリーダーが喧伝される中で、日本の出版業界の現在はどのような状況に置かれているのか。その構図を明確に浮かび上がらせながら、時限再販本市場の創出を提案する。
目次
第1部 出版状況クロニクル
第2部 雑誌の凋落と時限再販問題(雑誌の凋落と危機;戦後出版業界チャート;論創社設立と『国家論研究』;『出版社と書店はいかにして消えていくか』の出版経緯;古書業界の特質;二万三千の書店数の意味;出版業界の構造変化;コンビニの始まりとフランチャイズシステム ほか)
著者等紹介
小田光雄[オダミツオ]
1951年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠井康平
1
たまの明るい話題がきらきら。たとえば著者にはもう理解できない類の、エンターテインメント小説の流行についてなど。2012/02/21
poefan
1
暗闇に乏しい光をあてるがごとき労作。WEBでも読めるが趣が全く異なる。本屋大賞というのがあるのなら特別大賞に値する。2011/06/05
Stella
1
ほぼ一年前のできごとを読み返すことで「あのころあんなことがあったな」「もう一年たつのに続報聞かない」など思い出すことが多かった(特にアマゾン追徴課税問題)。第二部で取り上げた『キューポラのある街で』メタファが気になる。2010/08/09