内容説明
ローレンツ、ユクスキュルらの観察・理論に学び、自らの少年時代のハエ、トリ、カラス、ネコの体験もふまえ、動物と人間のあいだを「認識と行動」という視点から捉えなおす。
目次
第1部 行動と心、本能とは何か(「行動」とは何か;生得的定型行動としての本能行動あれこれ―トリを例にして;本能とは何か;遊びと学習;本能=学習連環としての鳴禽の囀り;性的行動―ネコとヒト;人文科学から見た人間像)
第2部 対象の認知(最遠平面―ハエとヒト;ある部屋の認知―ヒト、イヌ、ハエ;動きと音による対象認知;ユクスキュルへの疑問・2;ヒトは人間として―認識と意志)