内容説明
大手商社の語学留学生として憧れのフランスに渡った著者は、商社を辞め、ふたたびソルボンヌ大学留学生として渡仏する。1968年、パリは五月革命の嵐となった。そのとき街頭の争乱に巻き込まれて負傷し、フランス政府、パリ警視庁を相手に損害賠償を求めて孤独の戦いをすすめるが、その中でフランス文化の神髄にふれる。
目次
第1部 パリの舗道は催涙弾に煙った(五月三日の出来事;留学生医師の介抱;事件の新聞報道 ほか)
第2部 嵐の後の孤独な闘い(IPFEの期末試験;大学博士号取得への夢;フランス・スワール特集誌『五月の日々』 ほか)
第3部 天職を求めて(日本脱出の心境;海外留学生試験に合格;フランス修業生の生活 ほか)
著者等紹介
舩岡末利[フナオカスエトシ]
1931年山形県鶴岡市に生れる。1954年3月東北大学経済学部卒業。1954年4月~1966年8月大手商社勤務。1966年9月~1968年6月パリ大学留学(Cours de civilisation francaise,degr´e sup´erieurおよびInstitut des professeurs de francais `a l’´etranger,litt´erature contemporaineのdipl^omes取得)。1969年4月京都大学文学部・文学研究科仏語学仏文学専攻修士課程入学。1971年3月同上修了。同志社大学、立命館大学等の仏語非常勤講師。1979年4月東海大学助教授。1985年4月東海大学教授。1992年4月~1994年3月同学外国語教育センター主任教授。1997年3月東海大学定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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