収容所文学論

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784846007270
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

この息苦しい時代は、「収容所」と呼ぶのに相応しい。気鋭が描く「収容所時代」を生き抜くための文学論。石原吉郎、パゾリーニ、志賀直哉、柄谷行人、〓(すが)秀実から現代文学の旗手たちである村上春樹、阿部和重、中村文則、星野智幸、そしていまの状況まで縦横無尽に批評する、闘うための「批評」の書。

目次

媒介と責任―石原吉郎のコミュニズム
疲労の報酬
嫉妬と民主主義
プロレタリアートはどこへ行ったのか―パゾリーニの暴力
踏切りを越えて―志賀直哉の“幼女誘拐”
柄谷行人とフーコー
隣接に向かう批評―〓(すが)秀実の“六八年”
空虚と反復―村上春樹の資本主義
汚辱に塗れた人々の生―阿部和重『シンセミア』を読む
『グランド・フィナーレ』を少女愛抜きで!
社会学化した現在―中村文則『銃』を読む
滅びようと望む人間たちの向かう先には
新日本零年―星野智幸『無間道』を読む
90年代批評とは何だったのか―柄谷行人と批評の空間
転向の現在と批評―「自分探しの旅」を降りるための必読批評
文芸批評批判序説

著者等紹介

中島一夫[ナカジマカズオ]
1968年、石川県生まれ。早稲田大学大学院、教育学研究科修士課程修了。2000年に「媒介と責任―石原吉郎のコミュニズム」で新潮新人賞評論・ノンフィクション部門を受賞。早稲田実業学校教諭、早稲田大学講師を経て、近畿大学文芸学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミスター

3
中島一夫の批評は柄谷行人とスガじこみのマルクス主義が自明の理として扱われているけれども、こちらからすれば本当かという気持ちが多々出てくる。例えば「自分探し」は悪いと中島一夫はいうけれど、あまり説得的ではなく、単に自分探しという言葉に具体的に通俗的な固有名詞がバラバラ貼られていただけであった。そして個性は資本主義であるという提言がなされる。それはそうかもしれないが、では資本主義は本当に悪いのか、なぜ悪いのかということは書かない。というか柄谷行人と絓秀実、フーコーの議論にただ乗りしているだけではないのか?2020/03/13

罵q

1
ラーゲリという極限状況において単独者(キルケゴール)はいかに見出されるか、というプロセスを描いた表題作。個人的には、換喩=表現の無限の模索や、晩期資本制下においてJUNKと化したプチブルにおいて絓秀実の批評の可能性を穿とうとする部分が印象的だった。2018/06/12

よこづな

1
価値形態論によって等価交換の不可能性を暴露されてしまった資本制において、唯一等価交換される商品は労働力である。(スガ)2009/06/25

トックン

0
小論集。石原吉郎のラーゲリ体験から彼独自のコミュニズムの思想をズルズルベッタリの共同体主義でなくコミュニケーション(交換)の実践と捉え、固有名を巡る議論を展開し東浩紀的「誤配」に応答責任の不徹底を見出し固有名を「呼び合う」(交換)ことで責任が発生するとする。がこれは無限責任を導き理想論ではないか。中島の思想は媒介&責任(=石原論の題)にある。固有名=貨幣を媒介mediaと捉えることで「複数体系を複眼的に捉える」ことが可能になり結束主義を批判できるとする。これは小林のボルに対して取ったアナーキの立場と同じ。2017/04/10

0
隣接に向かう批評 スガ秀実の68年 だけ読んだ。

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