内容説明
不治の病の通告。それはたぶん、私への「啓示」だったのだ。それまでは、生き抜くためならなんでもありの日々だった。しかし、生まれた時から私の人生は運命づけられていて、くるべくしてここ、新宿救護センターにたどり着いたのだと思う。―新宿歌舞伎町、2万人以上の苦難を笑顔に変えた壮絶人生。
目次
第1章 四人の母と四人の父のはざまで
第2章 憎悪と自暴自棄
第3章 強欲といやしい争い
第4章 人のぬくもりなんか偽善や
第5章 修行の果てに宿った中途半端な仏心
第6章 ロータリークラブの玄から会社も家族も失って
第7章 不治の病の宣告―生きた証を残したい
第8章 歌舞伎町からの自己再生始動
第9章 未来を拓く新たなる巡り逢い
第10章 熱あってこその人のつながり
終章 命のおせっかいをどんどんしていこう
著者等紹介
玄秀盛[ゲンヒデモリ]
1956年、大阪市西成区生まれ。在日韓国人として生をうけ、“4人の母”と“4人の父”のもとを転々として育つ。中学卒業後、自動車修理工を皮切りにすし職人、トラック運転手、葬儀屋、キャバレーの店長など28の業種に及ぶ職業を経験した後、建設、不動産、金融、調査業など10社あまりを起業する。また、33歳で酒井大阿闍梨のもとで得度するなど特異で壮絶な人生をくぐりぬけてきた。2000年の献血の際、白血病の保菌者であることが判明したのを機に、それまでの人生を180度転換、世のため人のために全てを捧げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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