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内容説明
わたしに障害があるのは、あなたのせいです。そう言ったら、おどろきますか?難病をかかえ、人工呼吸器とともに生きる著者からのメッセージ。みんなの思いが重なって、社会が変われば、障害なんてなくなるんだよ。
目次
1章 わたしは障害者なの?(歩けないから障害者なの?;障害はなくせるの?;脊髄性筋萎縮症(SMA)という病気 ほか)
2章 障害者ってかわいそうなの?(車いすの理由は人それぞれ;いっしょに遊ぶ方法を考えよう;ラーメン屋さんの合理的配慮 ほか)
3章 人間の価値ってなんだろう?(たいへんだけど、不幸じゃない;人工呼吸器でも自立できる;「生きるのがつらい」と「死にたい」はちがう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
80
児童書。脊髄性筋萎縮症の著者は車椅子に乗り人工呼吸器を使って生活している。介助を必要としているが、障害のある人の相談にのる仕事をしながら一人暮らしをしている▽「障害」とは何なのか、新しい考え方にアップデートが必要。【古い障害の考え方】階段しかない建物に入れないのは車椅子に乗っているせい【新しい障害の考え方】車椅子の人が入れないのは、階段しかないこの建物のせい▽ケーキを人数分に切り分けるのが平等じゃない。その人が食べたい分がちゃんと来るのが平等▽世界が広がる気がする。良本2023/04/24
けんとまん1007
63
そもそも、人間とは何だろう・・と、考える。人間の尊厳とは何だろう。障がい者という言葉を、どう考えるのか。自分は、ずっと、人は誰もが障がいを持っていると考えているが、改めて、考えている。何よりも、心のバリア、文化のバリアのようなものから考える。人は、自分以外の人がいるから存在できるのだということ。2023/05/18
ちえ
39
先に読んだ渡辺一史『なぜ人と人は支え合うのか』から海老原さんのことを知った。車椅子に乗って人工呼吸器をつけて自立した生活をしている。この本は子供に向けて書かれた本。「参加」「平等」の意味。ただ同じにすればいいわけではないということ。「思いやりではなくて人権」人権教育も実践していた。本の中に襟元を正され、背筋が伸ばされることばが沢山あった。日本の障害者施策の歴史についても分かりやすい。「わたしを障害者にしているのはあなた達」ということばに改めて目を開かされる。↓続く2023/04/30
かさお
26
とても分かりやすいので、学校や家庭で子供の人権教育とかに良いと思う。人権は、ひとが、ひととして大切にされる権利で、生まれながらに誰もが持っている。思いやりと人権は違う。困ってる人を助けるのは、思いやり。もし、車椅子に乗ってる人がイヤな奴だったら助けない?人権は感情に左右されるものではない。悪い人にも人権はある。障害者も普通に生活を送る、その為に助ける、そこに感情はない。だから障害はかわいそうじゃない。車椅子で入れないビルがある。入れない人に問題があると考えるのではなく、ビルに問題が、あると考える事が大事。2020/11/27
杏子
25
これは勤務校の小学校にぜひ入れたい。障害ということについて、目からウロコな事実がたくさん。障害は社会の方に問題があるって!確かにそうだな。社会の方が障害になって生きづらくさせていることがこの世の中にどれほどあるだろう。そんなことを思った読書だった。2019/08/11