内容説明
内部被曝はなぜ危険なのか!?年間1000人もの患者に放射線によるがん治療を行なってきた医師が明らかにする放射線の光と影。
目次
1 事の始まりは3.11
2 放射線について知っておきたい基本的な知識
3 放射線防護のイロハも理解していない被曝への対応
4 被曝による健康被害研究の問題
5 内部被曝をめぐる問題
6 これからどうすべきか
著者等紹介
西尾正道[ニシオマサミチ]
独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター院長。函館市出身。1974年札幌医科大学卒業後、国立札幌病院・北海道地方がんセンター放射線科勤務。1988年同科医長。2004年4月、機構改革により国立病院機構北海道がんセンターと改名後も同院に勤務し現在に至る。がんの放射線治療を通じて日本のがん医療の問題点を指摘し、改善するための医療を推進。放射線治療領域の専門著書・論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽんくまそ
8
3.11の約1年後に発行、第2刷はその2ヶ月後。おそらくそれまで全国で公演してきた内容をまとめた本だろう。原発事故の後の政府のやり方がことごとくごまかしであり間違っていることに徹頭徹尾怒っている。内容は少し難しいが放射線を使う専門医だからこそ提供できた写真入り情報(癌治療での細胞の分裂死)もある。放射線を使う専門医だからこそ放射能なめるな、と怒っている。2019/03/02
ぽんくまそ
5
再読。内容は難しいが、再読で知った事実を一つ紹介する。2000~2009年の北海道内市町村別がん死亡率は、原発のある泊村が頭一つ抜き出て1位。2位は湾を挟んで対岸にある隣町の岩内町である。2021/07/17