内容説明
戦後最大の好景気といわれるこの国で、「使い捨て」られてきた側からの反撃が始まった!格差社会の新しいヒーローたちの、「生きること」そのものを賭けた闘い。
目次
偽装出向―日研総業ユニオン‐和田義光の場合(花見;出向社員?;異分子;クビみたいなもの;シングルファーザー;寮;細切れ雇用;悪いのは派遣会社?)
氾濫する派遣広告―フルキャストセントラルユニオン‐大沢拓の場合(渋谷・マークシティへ;「月収三二万円以上可」;片道分のチケット代;「根拠はない」;改善命令ゼロ;一日四三〇〇〇歩;催眠商法;みちのく;スタジアム包囲)
偽装直接雇用―日立製作所マイクロデバイス事業部‐岡崎俊昭の場合(「雇い止め」;再び「警備担当者」;派遣転がし;クリーンルーム;就職氷河期;丸投げ;馬脚)
庶務ハケン―日産自動車派遣ユニオン‐清水由美子の場合(初めての交流集会;増える仕事量;昼休みの掃除;自分の時間)
第二幕へ(あせり;初めての春闘;オキナワ;基幹的労働力;黙って帰るもの;氷山の一角;ガテン系連帯の行方;和田の思い)
著者等紹介
大谷拓朗[オオタニタクロウ]
労働ジャーナリスト。1966年鳥取県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。20‐30代は主に事件取材。30代後半から労働問題の取材を始める
斎藤貴男[サイトウタカオ]
ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業、バーミンガム大学国際学MA。日本工業新聞記者、『プレジデント』編集部、『週刊文春』記者などを経てフリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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