文藝時評大系 〈明治篇 第7巻(明治36年~明〉

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文藝時評大系 〈明治篇 第7巻(明治36年~明〉

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  • サイズ A5判/ページ数 311p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843316863
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3391

出版社内容情報

わが国独自の文学批評のスタイル、「文藝時評」の全容を初めて集大成

【収録内容】
拾弐月の文壇〔彙報〕『小天地』明治36年1月/文藝時評 明治三十六年の文壇を迎へて〔文藝雑俎〕(大町桂月)『太陽』明治36年1月/萬年艸巻第二評語集(発行人某)『萬年艸』明治36年2月/癸卯文学〔日旺付録〕(孤島)『読売新聞』明治36年2月22日/有主張小説〔時文〕(後藤宙外)『新小説』明治36年2月/文壇週報(週報子)『東京朝日新聞』明治36年3月2日/文藝時評 学問藝術の独立〔文藝雑俎〕(大町桂月)『太陽』明治36年4月/「夏木立」合評〔文藝雑俎〕『明星』明治36年6月/大絃小絃『文庫』明治36年8月/世紀末〔評論〕(成川子)『中央公論』明治37年1月/文藝と人生〔文藝時評〕(大町桂月)『太陽』明治37年1月/作家十氏論〔月旦〕(扶陵生)『新声』明治37年1月/四月の小説概評 新小説 第九年第四巻 文藝倶楽部 第十巻第五号 太陽 第十巻第五号 花吹雪 文藝倶楽部定期増刊〔雑報〕『帝国文学』明治37年5月/甘言苦語〔評論〕(不動尊・崑崙)『新潮』明治37年6月/神経興奮の時代〔文藝時評〕(長谷川天渓)『太陽』明治37年7月/戦後の文壇〔時文〕(後藤宙外)『新小説』明治37年7月/七月の小説界〔雑報〕『帝国文学』明治37年8月/出版界『新公論』明治37年9月/警露集〔日旺付録〕(剣南)『読売新聞』明治37年10月9日/最近の文壇〔文藝時観〕(孤村子)『中央公論』明治37年10月/『浦島』と人生問題〔文藝時評〕(大町桂月)『太陽』明治37年12月/十二月の新小説〔文学美術界漫言〕『ホトトギス』明治37年12月/ほか

【本書の特色】
●同時代の小説・文藝評論・戯曲への現場批評である「文藝時評」を初めて集大成する。収録文は明治十年代末より昭和四十五年まで。「文藝時評」は、その時の「文壇」と密接な関係にある。文壇棲息者の生きいきとした注視と活動があってこそ、初めて同時代の現場批評が成立する。本大系には「文壇」の成立期から「文壇」と「文壇ジャーナリズム」が濃密な関係をもちえた昭和四十五(一九七〇)年までの「時評」を収める。諸機関の協力をいただき、できうるかぎり新聞、雑誌の初出原本を復刻収録する。

●「文藝時評」は、主として小説・文藝評論・戯曲を批評の対象としている。別に詩、短歌、俳句などを対象とした時評があるが、「特殊なスタイル」のものを除き割愛する。「特殊なスタイル」とは「最近の文学界」などの総題の下に「詩」を含む全ジャンルを評論したものを指す。これらは原則として全文収録する。

●明治篇、大正篇、昭和篇、全巻にわたって詳細な索引を付す。従来の作家・作品名索引にとどまらず、項目(たとえば「大逆事件」「関東大震災」、文学論争など)からも作品をたどることのできるよう工夫した。