文藝時評大系 〈明治篇 第5巻(明治34年)〉

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文藝時評大系 〈明治篇 第5巻(明治34年)〉

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  • サイズ A5判/ページ数 343p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843316849
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3391

出版社内容情報

わが国独自の文学批評のスタイル、「文藝時評」の全容を初めて集大成

【収録内容】
新春の文壇(木葉)『新声』1月/辛丑文壇を迎ふ〔思想界・小説界・新体詩界・評論界・関西文壇・其他・文学と社会・将来は如何〕(浩々歌客)『小天地』明治1月/卅三年史の一面 我が文学界の昨年を概評す(黒田湖山)『活文壇』1月/批評家の態度〔文藝時評〕(大町桂月)『太陽』1月/時文片々〔文学界〕(観測先生)『中央公論』2月/二月の文壇〔彙報〕『小天地』3月/鏡花の註文帳を評す〔月旺文学〕(月旺会)『読売新聞』4月22日/新刊批評『六合雑誌』4月/文藝評論〔評論〕(林田春潮)『中央公論』5月/文壇管見『太平洋』5月/昨今の小説界〔新刊雑書〕(暮雪楼)『東京日日新聞』6月6日/評論に対する作家の容喙〔時文〕(後藤宙外)『新小説』7月/『一年有半』を読む(靺鞨生)『東京朝日新聞』9月14日/七月の文壇〔彙報〕『小天地』9月/新著月刊 第一巻第一号〔雑報〕『帝国文学』10月/九十両月の文壇〔彙報〕『小天地』11月/趣味の低落と女子〔文藝評論〕(林田春潮)『中央公論』12月/ほか

【本書の特色】
●同時代の小説・文藝評論・戯曲への現場批評である「文藝時評」を初めて集大成する。収録文は明治十年代末より昭和四十五年まで。「文藝時評」は、その時の「文壇」と密接な関係にある。文壇棲息者の生きいきとした注視と活動があってこそ、初めて同時代の現場批評が成立する。本大系には「文壇」の成立期から「文壇」と「文壇ジャーナリズム」が濃密な関係をもちえた昭和四十五(一九七〇)年までの「時評」を収める。諸機関の協力をいただき、できうるかぎり新聞、雑誌の初出原本を復刻収録する。

●「文藝時評」は、主として小説・文藝評論・戯曲を批評の対象としている。別に詩、短歌、俳句などを対象とした時評があるが、「特殊なスタイル」のものを除き割愛する。「特殊なスタイル」とは「最近の文学界」などの総題の下に「詩」を含む全ジャンルを評論したものを指す。これらは原則として全文収録する。

●明治篇、大正篇、昭和篇、全巻にわたって詳細な索引を付す。従来の作家・作品名索引にとどまらず、項目(たとえば「大逆事件」「関東大震災」、文学論争など)からも作品をたどることのできるよう工夫した。