文藝時評大系 〈明治篇 第4巻(明治32年~明〉

文藝時評大系 〈明治篇 第4巻(明治32年~明〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843316832
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3391

出版社内容情報

わが国独自の文学批評のスタイル、「文藝時評」の全容を初めて集大成

【収録内容】
明治三十一年の文学界『六合雑誌』明治32年1月/雲中独語『めさまし草』明治32年1月/明治三十一年文藝界概評 〔小説界〕『帝国文学』明治32年1月/明治戊戌の文学界を概観す〔文学〕(藻江)『中央公論』明治32年1月/新春の純文学〔時文評論〕(後藤宙外)『新小説』明治32年2月/今の文壇、片々〔時文〕『よしあし草』明治32年9月/新刊批評『六合雑誌』明治32年12月/意気消沈の一年を送る〔文学〕『中央公論』明治32年12月/文界時評 評論につきて〔主張〕(浅野馮虚)『新声』明治33年1月/明治三十二年文藝界概評〔小説界〕『帝国文学』明治33年1月/己亥文壇の概観 他〔人文〕(後藤宙外)『新小説』明治33年1月/彙報『活文壇』明治33年4月/心理的描写〔文学〕『中央公論』明治33年8月/抱月氏の文壇放語 他〔時文〕(後藤宙外)『新小説』明治33年8月/文藝雑俎『明星』明治33年9月/秋風独語(龍髯子)『小天地』明治33年10月/所謂自然主義者の作品〔文学〕(林田春潮)『中央公論』明治33年11月/時文評論(黒田湖山)『活文壇』明治33年12月/案頭放言、文藝雑俎『よしあし草』明治33年12月/ほか

【本書の特色】
●同時代の小説・文藝評論・戯曲への現場批評である「文藝時評」を初めて集大成する。収録文は明治十年代末より昭和四十五年まで。「文藝時評」は、その時の「文壇」と密接な関係にある。文壇棲息者の生きいきとした注視と活動があってこそ、初めて同時代の現場批評が成立する。本大系には「文壇」の成立期から「文壇」と「文壇ジャーナリズム」が濃密な関係をもちえた昭和四十五(一九七〇)年までの「時評」を収める。諸機関の協力をいただき、できうるかぎり新聞、雑誌の初出原本を復刻収録する。

●「文藝時評」は、主として小説・文藝評論・戯曲を批評の対象としている。別に詩、短歌、俳句などを対象とした時評があるが、「特殊なスタイル」のものを除き割愛する。「特殊なスタイル」とは「最近の文学界」などの総題の下に「詩」を含む全ジャンルを評論したものを指す。これらは原則として全文収録する。

●明治篇、大正篇、昭和篇、全巻にわたって詳細な索引を付す。従来の作家・作品名索引にとどまらず、項目(たとえば「大逆事件」「関東大震災」、文学論争など)からも作品をたどることのできるよう工夫した。