文藝時評大系 〈明治篇 第1巻(明治19年~明〉

文藝時評大系 〈明治篇 第1巻(明治19年~明〉

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  • サイズ A5判/ページ数 476p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784843316801
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3391

出版社内容情報

わが国独自の文学批評のスタイル、「文藝時評」の全容を初めて集大成

【収録内容】
当世書生気質の批評(高田半峯)『中央学術雑誌』明治19年2月/諸雑誌の近著『国民之友』明治20年4月/現代諸家の小説論を読む(森林太郎)『志からみ草紙』明治22年11月/しからみ草紙評判〔鉄槌〕(恋川綾町『小文学』明治22年11月)/当世文学の潮模様〔批評〕(ほとゝぎす)『女学雑誌』明治23年1月/明治二十二年の戯曲(森篤次郎)『志からみ草紙』明治23年2月/近時出色の小説〔雑録〕(甕外生)『日本之文華』明治23年3月/うかれ鴉『葦分船』明治24年9月/新刊文書(鬼門関尹、くちはる男)『城南評論』明治25年3月/秋水『詞海』明治25年6月/二十四年文学を懐ふ『早稲田文学』明治25年11月/新刊雑誌評論『東洋文学』明治25年11月/文海珍事『東洋文学』明治25年11月/新年現象、新年雑誌〔彙報〕『文学界』明治26年1月/凧の糸目〔批評〕(北村透谷)『女学雑誌』明治26年2月/新刊雑誌評論『東洋文学』明治26年3月/明治二十六年の文学界の風潮『早稲田文学』明治27年1月/眉山人著 栄車の内『詞海』明治27年3月/一新思潮〔時文〕『文学界』明治27年4月/ほか

【本書の特色】
●同時代の小説・文藝評論・戯曲への現場批評である「文藝時評」を初めて集大成する。収録文は明治十年代末より昭和四十五年まで。「文藝時評」は、その時の「文壇」と密接な関係にある。文壇棲息者の生きいきとした注視と活動があってこそ、初めて同時代の現場批評が成立する。本大系には「文壇」の成立期から「文壇」と「文壇ジャーナリズム」が濃密な関係をもちえた昭和四十五(一九七〇)年までの「時評」を収める。諸機関の協力をいただき、できうるかぎり新聞、雑誌の初出原本を復刻収録する。

●「文藝時評」は、主として小説・文藝評論・戯曲を批評の対象としている。別に詩、短歌、俳句などを対象とした時評があるが、「特殊なスタイル」のものを除き割愛する。「特殊なスタイル」とは「最近の文学界」などの総題の下に「詩」を含む全ジャンルを評論したものを指す。これらは原則として全文収録する。

●明治篇、大正篇、昭和篇、全巻にわたって詳細な索引を付す。従来の作家・作品名索引にとどまらず、項目(たとえば「大逆事件」「関東大震災」、文学論争など)からも作品をたどることのできるよう工夫した。