悪の花

悪の花

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784841507553
  • NDC分類 951
  • Cコード C0092

目次

祝福
高く揚がる
応え合う
無題(私は好んであの裸体の世を…)
あかり
ミューズはご病気
春をひさぐミューズ
ぐうたら坊
付け狙うもの
世に知られずして〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

39
ボードレールは苦手な詩人だが、ベンヤミン『パサージュ論』の第2巻が「ボードレールのパリ」なので、行きがかり上、手に取った。 ほとんどピンと来ない詩が多かったが、そんな中で「小さな老婆たち」と「屑拾い屋の酒」の二篇にかろうじて救われた。 《「小さな老婆たち」   年古りた首府の道路は、うねりくねる老いの皺そのもの。分け入ると   何もかも、おぞましいものすら、一転して魅惑をおびる。   持ち前の性分の命ずるままに、私が路上に待ち伏せるのは、   老いくたっているのに心を惹きつける風変わりな生きものたち。/2021/09/04

かす実

8
刺激的な言葉に目を悦ばせ、行間の暗澹たる空気感に どこか救われた気持ちになる。このひとは、自らわざわざいらぬ苦悩をしようというとするきらいがある。捻くれで悪趣味で、愛おしいひと。作中全体に漂うのは、憂鬱なパリの香りとキリスト教的思想。悦ばしい背徳感に酔いしれました。好きな詩は「告白」かな、他にも心に刺さった一文がところどころに。2018/09/24

びりい・O

1
これまで読んだ『悪の華』よりも、自由でやるせない感じ。夕暮れのよう。初めて読んだ訳が染み込んでいるけどこれはこれで印象的です。2019/11/13

1
言わずと知れた象徴主義運動の始まりを告げた名詩。「ケ」である現代を悲観し、「ハレ」の世界を心に思う。目の前にフランスの風景がありありと浮かんでくるような、匠の情景描写。フランス語を勉強したくなります。2010/06/04

inuiwa007

0
刺激的書物。2011/05/10

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