出版社内容情報
《内容》 看護師を目指す人が、知っておきたい基礎的な事項を紹介。看護実践の基本、看護の歴史、看護の対象(人間)、保健医療と行政など、人の健康(ヘルス)と癒し(ヒーリング)を担う、未来のナースに向けてわかりやすく解説している。
《目次》
第1章 看護実践の基本
1 看護実践の変遷
看護の形成過程とその背景
現代看護の実践
2 看護教育と看護研究
看護教育
看護研究
3 看護理論と概念枠組み
フローレンス・ナイチンゲールの看護理論
ヒルデガード・E. ペプローの看護理論
ヴァージニア・ヘンダーソンの看護理論
アイダ・ジーン・オーランドの看護理論
アーネスティン・ウィーデンバックの看護理論
ドロセア・E. オレムの看護理論
シスター・カリスタ・ロイの看護理論
ジーン・ワトソンの看護理論
その他の看護理論家と4つの主要概念
4 看護倫理の歴史と課題
看護倫理に関する国際的な動き
わが国における明治以前の歩み
第二次世界大戦以前の歩み
第二次世界大戦後の歩み
現代における看護倫理
第2章 看護の対象
1 人間の成長発達
成長発達の一般的原則
成長発達に影響を及ぼす因子
人間のライフサイクルと発達課題
2 人間の欲求と行動
基本的欲求
パーソナリティー
3 病者の心理と行動
健康障害と人間の行動
病者の心理
終末期の病者の心理
第3章 看護と環境
1 環境の概念
2 健康に影響する要因
個人的要因
環境要因
3 環境の変化と適応
ホメオスターシス(homeostasis)
ストレス
適応とコーピング
4 看護における環境のとらえ方
5 生活と看護
生活の概念
看護の立場からの生活の視点
第4章 ライフスタイルと健康
1 健康とは何か―健康の定義
2 健康と環境要因
3 健康の保持・増進
4 ライフスタイルと健康の関連性
死因と危険因子
ブレスローの7つの健康習慣
ライフイベントとストレス
第5章 看護の実践
1 技術とは
技術とは何か
技術の進歩と社会の変化
2 看護技術とは
基本動作の統合
援助技術の具体例
3 看護実践の場―施設
医療機関
介護保険施設
福祉施設
4 看護実践の場―地域
生活の場
生活の質(Quality of Life)
自主的な社会活動
地域母子保健活動と開業助産所
サービスと消費者
チームで行う在宅看護―複数の事例から
第6章 看護の機能 平山道子 安東勝弘 尾原喜美子
1 看護過程
看護過程とは
看護過程のステップ
2 コミュニケーションスキル(対人援助関係)
コミュニケーションとは?
コミュニケーションの基本
援助的コミュニケーション
3 クリティカル・シンキング
クリティカル・シンキング(Critical thinking)とは何か
クリティカル・シンキングの方法
看護過程とクリティカル・シンキング
クリティカル・シンキングができるようになるには
第7章 看護管理
1 看護管理の歴史
日本における看護管理の出発点
戦後の看護管理
21世紀の看護管理の展望
2 看護管理の意義と役割
管理の意義と過程
3 看護部(課)の位置づけと役割
看護部(課)の位置づけ
看護部(課)の役割
組織とは
看護管理とは
看護管理者に必要な能力
4 看護管理者の役割
5 リーダーシップ
リーダーシップの意義
リーダーシップ能力
リーダーシップのタイプ
6 看護業務管理に影響を及ぼす要因
第8章 保健医療と行政
1 医療スタッフに関する現行法
関係する根拠法規、免許付与者、養成機関の概要
保健師助産師看護師法の概要
2 厚生労働省の機構
3 保健医療の変遷
死因の変遷
衛生関係法令の変遷
4 保健医療福祉の整備と課題
保健医療福祉の構造改革
地域包括ケアシステム
地域ケアマネジメント
地域包括ケアサービスの関連職種
在宅療養者を支える看護職者の所属機関と提供サービス
第9章 家族の看護
1 看護における家族の理解
家族の概念
日本の家族形態の変化
日本の家族機能の変化
2 家族看護の理念
日本の家族看護の歴史
家族看護の概念
3 家族看護における諸理論の枠組み
構造―機能的アプローチ
家族発達理論
家族システム理論
家族ストレス対処理論
4 家族看護の看護過程
5 家族への看護介入
第10章 看護倫理
1 看護倫理とは
看護倫理とは
看護専門職とは
看護上、倫理的側面の検討に用いられる概念
看護専門職としての倫理
2 看護実践上の倫理的概念
アドボカシー(advocacy)
責務と責任
協 力
ケアリング
3 看護倫理と日本の文化
4 看護倫理的問題の解きほぐし
倫理的意思決定の要素
事例紹介
事例のまとめ
5 倫理的問題に対する看護者の役割
第11章 癒しの時代
1 ケアリングの意味
2 ケアリングの概念
3 ケアリングの実践
実践から導かれたケアリング理論
実践でのケアリング行動
患者の求めるケアリング行動
癒しの時代