塩の街

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  • サイズ B6判/ページ数 421p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784840239219
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた―。“自衛隊三部作”の『陸』にもあたる、有川浩の原点。デビュー作に、番外編短編四篇を加えた大ボリュームで登場。第10回電撃小説大賞“大賞”受賞作を大幅改稿。

著者等紹介

有川浩[アリカワヒロ]
高知出身。関西暮らし十有余年目。お国訛りが未だに抜けず怪しいニセモノの関西弁を操る、郷里を語るとちょっぴり熱いプチナショナリスト(県粋主義者)。第10回電撃小説大賞「大賞」受賞作『塩の街』(電撃文庫版・メディアワークス刊)にて2004年作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美紀ちゃん

310
グリーングリーンっていい歌だね。そこで涙が出てしまった。7番まであるなんて知らなかった。秋庭さんは、かっこいい。たくさん引き出しがあり、何でも出来て、ちゃんと守りきってくれて、そして優しい面もある。素敵です。良い話だった。2012/10/07

再び読書

250
有川氏のデビュー作、正直ノックアウトされました。最初の淡々とした青年の様子から、爽やかな印象から一転、この落ちが来るか?って油断しているところにマグナムパンチが来て、もうボロボロです。こんな事があっていいのか?と滂沱の涙が溢れます。世紀末の様な世界で、でも秋庭の様なひとがいて、真奈は救われる。表紙の白さが残酷な景色に、思えてきました。しかし、有川氏の小説には、上辺だけでない優しさに満ち溢れています。後のベタ甘と呼ばれる作品にも、共通する真の思いやりが感じられ、本当に読んで良かったと思った本でした。2013/07/12

エンブレムT

246
壊れてしまった世界で、既存のルールは何の役にも立たない。「どうせ死ぬんだ」それを旗印に人々は迷走する。『自衛隊三部作』の『陸』に位置するこの作品。根底にあるのはビックリするくらいの直球ラブストーリーでした。世界を救いたいわけじゃない。ただ好きな人を守りたいのだ!!有川浩の作家としての原点を見た気がします。・・・電撃文庫のイラストが余りにも守備範囲を超えてて、この作品は食わず嫌いしておりました。つくづく思うけど本の表紙って大切だよね。。。2010/05/27

kishikan

241
有川浩のデビュー作だという。僕は「阪急電車」で有川さんを知り、お気に入りの作家なのだが、そう言われてみると、こちらはまだまだ詰めが甘いというか、ラブファンタジーに流されすぎという感もある。前半が電撃大賞受賞作つまり本来の意味でのデビュー作、後半の塩の街その後はハードカバーの出版時に、付け足されたものだというが、その前半の中にきらりと光る感動的・印象的な文章があった。きっとそのような感性が、若者を中心に読む人を惹きつける彼女の魅力なのだろう。僕自身、図書館シリーズ他も読んでみたいという気になった。2008/05/04

団塊シニア

236
塩害と東日本大震災がなぜか、重なり切ない感じになりました。震災前の作品ですが筆者の想像力に驚いてます。2012/05/22

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