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内容説明
心乃枝と雅から両腕に抱きつかれる日々を送る将悟は、内心焦っていた。本当の『妹』が誰かわからなければ、卒業までに彼女が出来ず、父の遺言には応えられない。しかも新たに現れた『妹』からは毎日早朝に電話がかかってきて将吾は寝不足になってしまう。眠気で校内をふらついているうちに、将悟はいもうとカフェを経営しているという天才少女の先輩・芽依と昼寝友達になる。そんな中、生徒会長から聞いた話によると、この学園に通うお嬢様たちの中には密かに養子に迎えられている女の子が多数いるらしい。妹かもしれない女の子は―つまり、見方を変えれば100人はいる。
著者等紹介
田口一[タグチハジメ]
名古屋出身の東京在住。『魔女ルミカの赤い糸』で第3回MF文庫Jライトノベル新人賞の佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
16
古畑妹三郎。今回はいもうとカフェが主な舞台の話。前巻もそうだけど、意外と推理部分は一貫してちゃんとできてるんだよな。まぁ、この手の作品の仕方ないところとして、解決してしまうと完結してしまう以上、犯人の突き止めには至らないわけだけど。しかし妹が養子の誰かという可能性はあるとしても100人いるとかいう見出しはどうなのか。個人的には雅が好み2019/07/23
Yobata
9
心乃枝と雅の妹疑惑は去るが、さらなる『妹』が現れる。しかも新たに現れた『妹』からは毎日早朝に電話がかかってきて将吾は寝不足になってしまう。眠気で校内をふらついているうちに、将悟はいもうとカフェを経営しているという天才少女の先輩・嵯峨良芽依と昼寝友達になる。そんな中、生徒会長からこの学園に通うお嬢様たちの中には養子に迎えられている女の子が多いことを聞き、妹疑惑候補がさらに増え、頭を抱える。今回の妹疑惑候補は芽依。しかし将悟の魅力がいまださっぱりわからないから話に入り込めない…。→2012/04/05
碧海いお
7
2巻目。ハーレムものとしてはベタな展開。 けど、妹が誰になったとしても妹にしたこととして考えると、気持ちが悪いかもしれない…。妹を探すという目的が主だと思いますが、ミステリーよりか2010年前後にありがちなキャラクター重視の話かも。2022/07/21
みどるん
7
ラノベっぽくて良いと思った。基本よく分からない世界観に慣れてくると多少のことは気にならなくなる。そういうところがいいのかもしれない。このまま1巻づつ全員に妹疑惑を向け続けていくのかが気になるところ。2013/10/11
彩雲
7
今回の物語の軸は妹カフェを経営している小さい先輩。イラストは萌えとエロスを高いレベルで両立させた素晴らしいものでした。ただ、エロコメとしても、ラブコメとしても、ミステリとしても、不完全燃焼な気分。これは、コンセプトから妹について進展させられない(一人でも妹でないと断定できれば終了する)関係で、主人公の将悟と工作員の衣楠をその立場としては不自然なほど無能にしてしまっている事に原因があると考えています。余りにも無能過ぎてリアリティとカタルシスに欠けてしまっているんですよね。コンセプトは面白いだけに残念です。2010/12/04