ダ・ヴィンチブックス
モサ

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  • サイズ B6判/ページ数 125p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784840128193
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東京近郊・ニカイの町に住むカルガリ家の長男モサは人間じゃない。人間たちや不思議な生きものと暮らしていて、親友はハリネズミのハリだ。ニートになっちゃったモサは、優等生の妹ミサも友だちも大きらいで…この世界は住みづらいと感じているすべての人に贈るファンタジー。

著者等紹介

山崎ナオコーラ[ヤマザキナオコーラ]
1978年9月15日福岡県生まれ、埼玉県育ち、東京都在住。國学院大学文学部日本文学科卒業後、会社員をしながら書いた小説「人のセックスを笑うな」で第41回文藝賞を受賞し、小説家デビュー

荒井良二[アライリョウジ]
1956年8月16日山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、1990年から絵本作りをはじめ、現在日本を代表する絵本作家。2005年、世界的な絵本賞として知られる「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」をスウェーデン政府から贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pino

166
「親が子を、無条件で愛すと思ったら、大間違い」の一文にグサリときた。遠慮のないナオコーラさんの表現は好きだなと思う。モサの14歳の反発心が我が身と重なると苦いし、こっぱずかしい。家族はデリカシーが無い。世間は嘘と偽善に満ちている。そんなモサのとんがった気持ちを静かに見守るホシヨミさん。この人の存在は大きい。天文台での出来事に目頭が熱くなった。後半は読み返すうちモヤッとした。カルガリ一族の寿命は80年。急がなくても。って野暮ったいですね。『雪』が効果的に使われていて嬉しい。ナオコーラさんの他の作品も読みたい2013/10/10

ひらちゃん

60
ファンタジー?児童書?そんなことはどうでもよくなっちゃう。14歳でニートでもやもやをいっぱい抱えてる。モサ。本当は家族が大好きで家族もモサが大好きで。枠にはまらなくたっていいじゃない。見守ってるよ。いいんだよ。すっと心の中に収まってしまった。ちょっと油断してたかもしれない。良本でした。2017/02/15

ぶんこ

57
14歳のモヤモヤが描かれていて、モサの自分では制御できない気持ち、辛さがよく現れていました。家にも学校にも居場所の無い辛さ。ホシヨミさんがいて、天文台があって本当に良かった。モサには優しい友のハリ君も居る。そして宇宙から落ちてきた女の子も居る。そんな事に気付いたモサ。お父さんもお母さんも妹も、本当は大好きななんだ。2017/01/30

emi

54
センシティブで、まだ自分のことがわからない。14歳、カルガリ族、ニートのモサ。ファンタジー要素と思春期のややこしさを混ぜ合わせた一冊。荒井良二さんのビビッドなイラストが満載で、ストーリーは少々唐突ながらも、言葉の可能性を探っているようなお話でした。10代の倒錯する時期の描写が細かくて、うんあの頃というのはこういうことを思い悩んでたんだなと感じられます。嫌いが好きと同じ範囲にあるなんて気づきもしないで、闇雲に周りが嫌に思えて、勝手に孤独になったふりをして…でも感受性は一番強くて、ひどく瑞々しい。愛らしいね。2017/01/08

アクビちゃん

52
【図書館】先日、読んだ「美しい距離」が、とても良かったので山崎ナオコーラさんに興味をもちました。そして、この本は大好きな荒井良二さんの絵だなんて(✪▽✪)モサは、カルガリ家の長男14歳。ニートで、男の子なのにスカート履いてます。感受性が豊かだと生きにくい世の中なのは、カルガリも一緒の様です。いいタイミングで荒井良二さんのイラストが入ってきて、絵本の様な1冊です。2017/02/03

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