MF文庫<br> きみの背中で、僕は溺れる

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MF文庫
きみの背中で、僕は溺れる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 205p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840124591
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

卒業を前に進路の決まらぬ大学生・祐司は、姉が連れてきた婚約者・佐伯透に一目で恋に落ちた。だが姉の幸せのため、自分の気持ちを封じようとする。そんな祐司を誘い出したのは、透のほうだった…。祐司と透、それぞれの孤独と、止めようのない恋。痛いほど純粋な愛が切々と胸を打つ、第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞受賞作に、その後の祐司を描いた書き下ろし1編を追加収録。

著者等紹介

沢木まひろ[サワキマヒロ]
「But Beautiful」で、2006年に第1回ダ・ヴィンチ文学賞優秀賞を受賞。その後、「WEBダ・ヴィンチ」や「L25mobile」にて小説を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satomi

55
夫の浮気相手が実弟だった…。若い女の子との浮気なら許せる。隠し通してくれれば追及しない。もし、その相手が男性だったら…!?!?。男性同士の恋。それを否定するつもりはない。けれど、我が身に置き換えるとやっぱりツラい…。私はそれを受け入れられるのだろうか…??許せるのだろうか…??惹かれあう二人の葛藤は男女の恋愛と同じ。切なく哀しいけれど、悪くない読了感!!!!2015/07/28

えりこんぐ🐤

42
慣れないBLだけども読みやすくて面白かった。主人公が好きになったのはお姉ちゃんの婚約者。それ一番アカンやつ...。なのに、バレてからのお姉ちゃんがめちゃくちゃかっこいい。正直、恋愛対象の男たちより周りの人たちのが断然魅力的で、祐司の好みが謎だった。【積読54】2023/07/27

おかだ

39
まずまず興味深く読んだ。姉の婚約者に恋をする大学生の祐司。祐司目線からだと切ないし苦しい恋愛なんだけど、姉からしたらギャグかよってレベルでとんでもない話で。姉の弟への対応が見ものだった。6年後のストーリーと二本立てなんだけど、6年後に再会するのかと思ったのに違う恋に落ちてしまってちょっぴり残念な気がした…失恋の痛手を新しい恋で癒し、成長していく姿は清々しかった。2017/03/20

ブックマスター

24
初読み作家さん。かなり前に買って積んでた。大筋で言えば男性同士の恋愛の切なさを描いている作品なんだけど、そうじゃない視点も含まれているから尚更切ないと思った。男性しか好きになれない祐司を好きになってしまった香奈ちゃん目線や、弟と旦那が恋仲になってしまった姉の目線、どの立場も苦しい。美しい描写も多々あって、それが切なさを際立たせていた。後半は何気に個性的なキャラが加わって、前半とはまた違った雰囲気が楽しめる。祐司が自分の居場所を見つけられたようで良かった。佐伯さんがどうなったのか、猛烈に気になりますが…。2020/06/02

める

22
あらすじと題名に惹かれて読みはじめたものの「祐司が恋したのは、姉の婚約者」という一文を見落としていたため、衝撃を受けた。不器用で真っ直ぐで優しくて素敵な恋愛だと思ったので、後日談は蛇足に感じちゃったかな。題名ですが、祐司→一人称は俺だけど、内面では「ぼく」、佐伯さん→一人称「僕」本当に溺れていたのは、一体どちらだったのでしょうか?佐伯さんのその後はちょっと気になるかも。2011/09/27

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