草食系男子の恋愛学

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840123761
  • NDC分類 159
  • Cコード C0095

内容説明

まじめで誠実なのに、恋愛に積極的でない「草食系男子」。さまざまなハードルを乗り越え「きちんと愛し、愛される人間」になるための新しいコミュニケーション学。

目次

第1章 女性に集中し、話をよく聴くこと―いまこの時の大切さを知る(「私だけに集中してくれる」が女性の求めるもの;心を通わせるための「話の聴き方」;「あなたを尊重しています」を伝えること)
第2章 女性の「身」になって考えること―心とセックスと社会的位置を知る(女性の性について考える;女性の心理について考える;社会の中の女性を考える)
第3章 成長したいと願い、夢を持つこと―魅力はどこから生まれるのか(劣等感とのつき合い方;「いい人」から「恋人」に変わるとき;恋愛が私たちの人生にくれる最大の贈りものとは)

著者等紹介

森岡正博[モリオカマサヒロ]
1958年高知県生まれ。哲学者。大阪府立大学人間社会学部教授。人間学・現代倫理学などを担当している。映画を観て議論をする授業や、ディスカッションの方法を実際に学ぶ授業は、学生の一部から人気がある。恋愛に関しては、つらい意識をかかえた青春時代を送った。男の性について考察した『感じない男』(ちくま新書)は、男性学の注目図書。生命倫理、現代思想、文明論まで幅広いフィールドで研究・著述活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

12
魂に直撃した一節「…言いたいのは、『自分は恋愛に値しない男なのだ』という自己像にしがみつくことによって、自分を過剰に防御しようとしているのではないか/『自分はそんなに恋愛したいわけではないから』などの言い訳を次々に繰り出すことで、無限に現状から逃げ続けられるような仕組みになっているのではないか。/恋愛できないことよりもむしろ、こういう自己矛盾の状況に追い詰められていることのほうが、いちばん苦しいのではないのか」2021/03/10

おはる

11
草食系男子というより、全ての非モテ男子のための恋愛学。まかり間違っても八面六臂の恋愛の達人が読む本ではない。そんな本書の白眉は、何といってもエピローグ。一部の男性は涙なくしては読めないであろう、著者自身の暗ーい暗ーい青春時代のエピソードには、明日からは頑張って誠実に生きていこうという気持ちにさせてくれる何かがあった。それにしても、恋とはおそろしいものだ。まさか自分が恋愛指南書を読むことになろうとはなあ。溺れる者は藁をも掴むとはまさにこのことなのだとしみじみ。2010/08/21

まいこ

10
もと草食系男子としての著者の体験を読むような気持ちで読んだ。弱さを見せることは、相手に自分のそばに弱さで繋がれる居場所を作ることでもあるんだろうな。男の子が小さい頃から男性としての役割期待に応えるために、社会に出るまでに強固な鎧をつけていく心情告白は涙が出そうになる。男も女も大変。月経、性の話はとっても良かった。保健の副読本にすべき!!女性版が欲しいと私も思いました。2015/09/21

syoubusiKGW

7
奥手男子に響く名著です。スクールカーストから抜け出して社会に出たものの、学校では何一つ教わらなかった恋愛の仕方について、要所を押さえて書いてあります。 私はセックスをしてみたいと考えることは否定しませんが、根底には相手を尊重し、思いやることが大事であることを忘れてはいけないと思います。ここに書いてあることはあくまで基本ベースの哲学だと思われます。実践的なメールの仕方等はありませんが、ほんとに何一つわからないけど恋愛したい男子にはオススメです。私も再読ですが、背筋が伸びる想いです。めげても頑張りましょう。2018/12/31

pom

7
さすが哲学者。ハウツーではなく深いです。こんな思いやりをもって相手の幸せを考えてもらったら、きっと女の子も同じように思ってくれるのでは?自分はダメだという意識にしがみつき、逃げ、自分を苦しめている青年に対するメッセージが良かったです。「この社会は他人と比較させることで人間を競争へと駆り立てようとし、その犠牲になっている人は多い。自分を縛っている指の力を抜き、人々が生きやすいような社会になるよう願い、人々に対し優しい行動を取れるようにしていくことがそこから抜け出す道である」2015/08/31

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