MF文庫
怪談実話系―書き下ろし怪談文芸競作集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784840123471
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

怪談専門誌『幽』で活躍する10人の名手を結集した競作集が実現。実話と物語が不穏に交錯する怪談ならではの魅力を湛えた極上の恐怖と戦慄を、あなたに。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

148
怪談実話系の第1巻で10人のプロ作家の書き下ろし怪談短編集。嘘か真か判然としない話とありますが、これが自分の身に起きたらと思うと嘘であって欲しいと願うばかりですね。シンプルだけど一番怖くて震えたのが、安曇潤平さんの『顔なし地蔵』ですね。山岳仲間3人で秋の季節に神奈川のT岳に登った時にふとケヤキの巨木の後ろに小さな地蔵が数十体並ぶのを見つけ不気味な事に途中からのっぺら坊だった。それから仲間が山の事故で次々に死亡し何と地蔵に死者に似た顔が彫られるのだ。山登りをやめた最後の一人も轢き逃げに遭い無慈悲に亡くなる。2020/05/08

あたびー

39
停電防止の為居間に相方と竦んでいる。実話系怪談なら人がいても読めるので読んでいる。京極さんイヤぁな話。何故か既読。安曇さんの話の山はT岳としてあるが、湯豆腐で私も登ったことのある山とわかった。自分ではけっこう大変だったのでもう登らないから安心。立原さんのは本当に自分の体験。翻訳者とばかり思っていたので新鮮だった。小池さんのは小説なのかな?とても幻想的で実話とは思えない。岩井さんの周りにはこれでもかというくらいトラブルメーカーが集まってくるのですね。生きてる人間怖い系。2022/03/23

カナン

26
ウソかマコトか曖昧な、10人の作家が描くそれぞれテイストの異なる怪談集。京極夏彦と平山夢明の抜群の安定感。トップバッターの京極が一番不気味で怖いかもしれない。ホラーの王道を突き進んだ安曇潤平の「顔なし地蔵」、色鮮やかな余韻が残る小池壮彦「リナリアの咲く川のほとりで」も好き。岩井志麻子はこの人お馴染みの持ちネタ炸裂。これが実話系ではなく完全なフィクションであるならば、書いてる彼女が一番のホラーかも?2014/10/15

青葉麒麟

26
実話系なので、この話は本当なのかな?それとも創作なのかな?って考えながら読んでいたら頭の中がごちゃごちゃになった(>_<)全然関係無い話が結び付く京極夏彦の『成人』にはゾッとした。生臭い匂いって生理的に無理だわ~。夜中に読まなくて良かった。2013/10/11

フキノトウ

22
福澤さん、好きなんですが、「見知らぬ女」よくわからなかった。残念です。立原さんの「つきまとうもの」の水色のトレーナーが気味が悪かったです。ずっとつきまとっていたのかな。あんまり深く考えたら、恐くて眠れなくなりそうです。2013/10/28

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