感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
75
1932年5月、初来日の際、犬養首相と共にテロの標的とされながらも元来の気まぐれにより難を逃れたチャップリン。本書は敏感に日本の不穏な情勢を感じ取り誰よりもチャップリンを理解し何よりもチャップリンの命を守ろうとした日本人マネージャー高野に焦点が当てられている。その生い立ちからチャップリンとの出会い、そして別れ。著者はあくまで事実のみを書き起こしたという。そこには我儘であり身勝手なチャップリンがいる。そして彼を好きで堪らない河野がいる。巻末に載せられた「独裁者」での演説、それが全てを語っているように感じた。2020/05/21
James Hayashi
32
運転手としてチャップリンに雇われた高野(コウノ)だが、後々秘書になり、彼の配慮がなければ日本で暗殺される可能性があったことを詳述。またチャップリンと高野との関係を追っていく様子は日本人として少なからず感動した。暗殺よりも2人の交友関係の深さに胸を打たれた。 2019/11/09
takao
4
ふむ2023/12/27
Masanobu Saito
0
5・15事件で犬養首相と共にチャップリンも狙われていたと、様々な証拠を元にしながら描かれていく。チャーリーと秘書であった日本人・高野虎一とテロリストの行動を交互に平行して記されているんだけど、チャーリーと高野さんのやりとり…。男のプライド、友情、尊敬…。映画に出来るぐらいドラマチックで美しい。ラスト。高野がクビにされ、お互い戻りたい気持ちを言えないまま『独裁者』が封切られ、高野が1人で映画館へ足を運んで行くシーンは涙なしに読めねぇよ!2012/07/08
あまたあるほし
0
これはいただけない。2010/10/19