新耳袋―現代百物語〈第10夜〉

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840112819
  • NDC分類 147
  • Cコード C0093

内容説明

古来よりいちどきに百の怪奇な話をすると、怪異なことが起こるとされている。これが“百物語”である。その昔、大奥の女たちの間で“百物語”がはやったが、あまりに血なまぐさい怪異が続いたため、やがて“百物語”は廃れたのだという。本書はそういった遠い昔の怪談ではなく、この現代に起こった“百”の怪異を収録したものである。基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記しただけのものである。そして、われわれの取材がなければ体験者自身もたんなる錯覚と片付け、記憶の底に沈めてしまうような、唐突で意味不明の不思議な出来事も、あえて多く収録してある。場所そのものがキーポイントにならない限り、地名も人物名も伏せてあるが、それは、その怪異があなたのすぐそばにある現象だからである。この記録を一晩で完読すれば、あなたは“百物語”を体験することになる。その時起きるかもしれない怪異現象を記憶に焼きつけて、あなただけの百物語を完結していただきたい。

目次

沖田氏縁者之墓
墓参
石碑
一緒に
賽銭箱
すれ違い
二階
超能力

寺に預けられた理由〔ほか〕

著者等紹介

木原浩勝[キハラヒロカツ]
怪異蒐集家。「怪談之怪」発起人。PSP用ゲームソフトと携帯サイトの原作・監修を務める。日本で初めて携帯公式コンテンツ「怪談新耳袋」にブログとBBS(掲示板)を搭載、全種類の携帯とのリンクに成功。一日、百万アクセスを誇る

中山市朗[ナカヤマイチロウ]
怪異蒐集、オカルト研究、放送作家。「怪談之怪」発起人。作家、漫画家などクリエイターを養成する「作劇塾」を主宰し後進の指導にも力をそそぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

自称海外小説で誰が誰だかわからなくなる君

6
結構泣ける。2013/03/29

SPICE

5
久し振りに再読。一番好きな『山の牧場』の前夜譚が有り、じっくり読みました。やはり自分の中で一番好きな怪談?怖い話は『山の牧場』なんだよなぁ…。これを超える話を探しているが、見つからないのが悔しいです。怖さというのは幽霊や怪奇現象だけではない…不自然なモノが集合すると、それは、えもいわれぬ怖さになる。それを知ったのが『新耳袋』シリーズでした。これから怪談シーズンです。テレビ、ラジオ、書籍を通して今年はどんな話に出会えるかな?楽しみです。2014/07/13

eMI-sAN

3
★★★★☆再読 2005年。そして「山の牧場」へ続く…。一冊を一日で読むことはしなかったけど、第一夜~第十夜まで続けて読んだのは初めてなので少し怖い。何もなければいいけど…。2014/09/23

はみ餅

2
ラストの、物語が収束する感じすごい。他の巻で出てきたスタッフを踏んづけるおばあちゃんとか一気に話が繋がった。2020/12/02

かろちん

2
怪談モノを読んでいていつも感じるのは「自分との距離感」だったりする。例えば海外でのホームパーティでの怖い話というのがあったら、そんなに怖くはないんじゃないかな。このシリーズでの怪談の舞台は勿論日本だったし、おまけに生活の中で起きた話ばかりだった。題材がとても近い距離であればあるほど、人は強い感情を抱く。それは恐怖だけではなく、悲しいことや嬉しいことも。この本を読んでそんなことが分かったような気がします。面白かったのでまたいつかこのシリーズが復活してくれればいいな。

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