目次
第1章 気にまつわる八つの話
第2章 奇にまつわる十二の話
第3章 鬼にまつわる十九の話
第4章 喜にまつわる八つの話
第5章 祈にまつわる十二の話
第6章 危にまつわる七つの話
第7章 忌にまつわる十の話
第8章 帰にまつわる十二の話
第9章 記にまつわる十一の話
著者等紹介
木原浩勝[キハラヒロカツ]
怪異蒐集家。「怪談之怪」発起人。怪談ショートフィルム『怪談新耳袋』では、ファーストシリーズで「ビデオテープ」(主演・三輪ひとみ、三輪明日美)を監督。最近は井上雅彦氏監修のアンソロジー『異形コレクション』にも短編を寄稿、独自の語り口を駆使して、実話怪談とは異なった小説世界を展開している
中山市朗[ナカヤマイチロウ]
怪異蒐集、オカルト研究、放送作家。「怪談之怪」発起人。聖徳太子の謎を描いた歴史ミステリ『捜聖記』(木原との共著、角川書店)がある。『怪談新耳袋』では、ファーストシリーズで「百物語の取材」(主演・黒谷友香)を監督。今春、作家、漫画家などクリエイターを養成する「作劇塾」を立ち上げた
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感想・レビュー
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夢追人009
141
現代百物語「新耳袋」の第九夜ですね。短くて切れがある素晴らしい読み易さでアッと言う間に読み終えてしまう私にとって至福の一冊でしたね。『托鉢僧』ユーモラスで大好きな一編。ある晩「申し訳ないが、一晩泊めていただけぬか」と旅のお坊さんが訪ねてきた。「うちは神社だぞ、神社に旅の坊主とは、どうも怪しいな」と神主を務める父が言った。食事を出し風呂を勧めると、お坊さんは長風呂で中々出て来ない。父が怪しんで風呂場をのぞくと何と一匹の大狸がのそりと坐って尾っぽを湯船の中にパチャンと入れては出し入れては出しを繰り返していた。2020/07/24
web-holic
4
メディアファクトリー版は装丁がすてき。2008/09/13
トムトム
3
読んでいると、視界の片隅で何かの気配がする。見ても、何もいない。うん。気のせいだな!2019/08/25
eMI-sAN
3
★★★★☆再読 2004年。阪神淡路大震災時の直立する牛。迎賓館。警備員Yさん素敵。2014/09/20
オレオン
3
某鉄鋼会社の迎賓館にまつわる話がゾクゾクきました。2012/08/15