マイコミ新書
日本のマイクロファイナンス―人々の暮らしを支えてきた庶民金融の過去と未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784839940263
  • NDC分類 338.7
  • Cコード C0233

内容説明

不況、リストラ、倒産、失業…。必要な人にカネを貸さない金融機関。生活再生への道が閉ざされた、われらがニッポン。本来あるべきファイナンスの形を模索していく。金融機関に見放された人々を救う資金調達の仕組みとは!?

目次

プロローグ―東日本大震災と今後の日本の金融
第1章 ニッポンの個人金融の実態
第2章 庶民金融とマイクロファイナンス
第3章 先進国にもあるマイクロファイナンス
第4章 開発途上国におけるマイクロファイナンス再考
第5章 日本型マイクロファイナンスと日本式ソーシャルレンディング
第6章 新たなビジネスモデルを探る
エピローグ―来るべき未来のMFIやSLI

著者等紹介

津田倫男[ツダミチオ]
(株)フレイムワーク・マネジメント代表。都市銀行に14年勤め、さらに2つの外銀で5年間勤務。米国ICT企業系ベンチャーキャピタルの日本代表を経て、現職。戦略的提携、新市場・新事業開発などの助言を、首都圏だけでなく全国の企業、自治体などに対して行っている

ヤマモト,ミンディ[ヤマモト,ミンディ][Yamamoto,Mindy]
企業アドバイザー。独立系の投資会社に勤務。M&A、企業防衛、事業価値向上支援などに長年の経験を有す。ベンチャーほかへの投資に加えて、海外市場開拓、人材育成などの助言も行う。日本在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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EmoEmo

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カネが必要とされるところに行き届かない、既存の金融機関は恵まれない立場の人々のニーズに応えていないどころか追い込んでいる、という点から出発し、既存金融機関や総量規制への批判、有名なグラミン銀行の賛否両論などを交え、マイクロファイナンスやソーシャルレンディングといった存在が日本に普及する可能性や国内外の事例を述べることで、銀行を介さない社会的融資、非営利金融をやさしく解説している。貧困やソーシャルビジネスというより金融手法的な面から述べ、個人的試案として現実的な提言がなされているのが興味深かった。2013/03/22

無花果

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文庫本だし、学問的な知識というより今の情報をスクラップした様な本。思ったより有益でした。マイクロファイナンスに興味があるけど、その本質ってなんなの?って思ってたので、貧困とか開発とかの文脈じゃなく、日本での金融手法が紹介されてたのは良かった。2012/12/26

井上岳一

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事例はみんなホームページからの引用だし、そういう意味では資料的価値はないのだけど、今の日本の社会ですっぽり抜け落ちている庶民金融に焦点を当てながら、金融機関のあり方を述べており、頭の整理には役立つ。日本の銀行(信金・信組含めて)がいかに本来の意味での金融機能を果たしていないのか、よくわかる。「貸金業と銀行の間を埋める庶民金融」は、これからの分野だ。2012/08/15

Matsushita Tomoya

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日本では金融いうものが社会還元ということには結びついていないが故に、こういう考え方がまだ未発達なのだと思います。私も全然勉強不足でした。しかし、これからは一つの社会的融資方法として間違いなく有効になると思う。 2012/03/15

ペールエール

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卒論用。主にマイクロファイナンスといった金融手法と事例を挙げているだけ。貧困問題か社会問題、そしてそれらを解決するソーシャルビジネスと関連して語られるべきなのに、扱う範囲が小さすぎて物足りない気はした。マイクロファイナンスは、資金調達などの経営手法って側面より、貧困解決や、社会的ネットワークの構築といった学問的見地から見るべき分野だと思う。2012/01/12

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