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フィロソフィア・ロボティカ―人間に近づくロボットに近づく人間

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784839923761
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C3053

内容説明

気鋭のSF脚本家(攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXほか)が「人称代名詞」を切り口に説き明かす現代日本ロボットの最前線。人文系ロボット文化論。

目次

第1章 ロボットの立ち位置(人間に近づくロボット;ロボットの立ち位置;ロボットに近づく人間)
第2章 ロボット(へ)の歩み寄り(「自我」の置換;会話する機械と会話すると…;身体がある場合)
第3章 姿を消すロボット、残されたデルタ(四人称の可能性;サイボーグ化とユビキタス化;デルタに逃げ込むゴースト)

著者等紹介

櫻井圭記[サクライヨシキ]
脚本家。プロダクション・アイジー所属。「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」などの脚本を手がける。東京大学経済学部卒業。2002年3月東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。修士論文は「他我を宿す条件~人間・ロボット間コミュニケーションの行方~」。人間とロボットを「オリジナルとコピー」という観点から問い直す瀬名秀明氏との対談(東京大学)や、NTTコア技術シンポジウムでの講演「人とロボットはどのようにつながっていくのか」など、独自の視点からロボットの世界に切り込む活動を精力的に展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

oz

10
初読。情報技術が発達することで思考は共有され「我かつ彼」という状況が生じ、人称のあり方が前景化されてくる。「四人称」自体は先行措定された概念だが、一人称から弁証法的に求められる二人称と異なり、二項対立も構成しない世界で成立する。自己と他者の極小の差異の世界(境界はなくならない、限りなく見えにくくなるだけだ)では他者でなく差異が極小ゆえに劇的に変化する他者の兆候として儚く存在する。その世界で存在と不在を規定してくる力(ラカン的に言えばトレユネール)への願望が攻殻機動隊ではゴーストとして寓話的に描かれる。2012/06/04

まちゃ

5
ロボットに対して『どれくらいもう人間に近づけたのか』ではなくて『どれくらいまだ人間に近づけていないのか』という意識で状況を判断するという記述が印象深いです。確かに安心感を得ている感じがします。2017/06/23

すいむ将軍

1
人称代名詞のくだりが興味深い。文系の人も楽しめると思う。

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