内容説明
アンチもファンも。愛と罵声のプロ野球批評!蓮実重彦東大総長との語り下ろし特別対談収録。
目次
1 読売ジャイアンツ再建のための建白書―九七年追加条々
2 原理論(反=テレビ論;球場論;投手論;走塁論;送球論;反=引分け論 ほか)
3 読売ジャイアンツ再建のための建白書―八九年五十条
4 対談「スポーツの二十一世紀にむけて」(蓮実重彦;渡部直己)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たろーたん
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覚書。選手がインタビューで「そうですねぇ」から始まり「頑張ります」で終わるその表現力の欠落ぶりは恥辱の域。君が代の抑揚を欠いて間延びした曲調ほど、スポーツ一般の生動にそぐわぬものはない。投手にとって球審は敬うものではなく挑み屈服させる対象。塁に走ることに華麗な凶々しさを回復せよ。審判に必要なのは審美眼であり、試合に進んで呑み込まれるべき、正確な判定なら機械の方がいい、ミスジャッジで挑発し、ファインプレーを演出し、美技にはミスジャッジでも応えなくてはならない。野球が集団球技ではなく本質的に個人技である。2021/09/23