出版社内容情報
歴史家とは本来、旅のガイドのようなものではないだろうか。風景の積み重なりが歴史を読み解く鍵になる……。これが著者の持論です。そこで、彼は歩きまわります。スタートはベトナムのドンソン文化。そして、インド化、港市都市、イスラムの到来、商業の時代、高度成長を経て最後はドイモイ。つまり、東南アジアをひとまわりするうちに3000年の歴史を学んでしまうという仕掛け。ドンソン文化からドイモイまでを歩く壮大な歴史紀行です。貴重な写真もたっぷり、楽しく考える旅をどうぞ。
序章 旅のはじめに──バンコク
第1章 歴史ここに始まる──ベトナム北部・フングエン
第2章 王国の始まり──ベトナム北部コーロア
第3章 青銅のトライアングル──タイ東北部・バーンチェン
第4章 熱帯山地の巨人たち──スマトラ・パスマ
第5章 異人の王──ベトナム南部・オケオ
第6章 湿地の中の文明──ボルネオ・クタイ
第7章 「インド化」の故郷を求めて──インド南部・カンチープラム
第8章 海の帝国──スマトラ・パレンバン
第9章 現在の村落国家──ジャワ西部・スンダ
第10章 クメールの栄光──タイ東北部
第11章 最後のインド化──スマトラ・バルス
第12章 港市の歴史──スマトラ・パレンバン
第13章 そしてイスラムが来た──スラウェシ南部
第14章 商業の時代──沖縄・八重山諸島
第15章 照葉樹林の商人王国──雲南・シプソンパンナー
第16章 移動する農民たち──タイ東北部
第17章 海上の摩天楼──シンガポール
第18章 女神たちの高度成長──バンコク
第19章 ドイモイの憂鬱──ハノイ
終章 旅のなかばに──追想の土屋健治
「アジアを旅する楽しみが1つ増えました・・・」そんな本です。
内容説明
歴史家は旅人だ。風景の積み重なりが歴史を読み解く鍵となる。ベトナム、タイ、カンボジア、インドシネア、雲南、南インド、八重山、シンガポール…ドンソン文化からドイモイまでを歩く壮大な試み。
目次
旅のはじめに―バンコク
歴史ここに始まる―ベトナム北部・フングエン
王国の始まり―ベトナム北部・コーロア
青銅のトライアングル―タイ東北部・バーンチェン
熱帯山地の巨人たち―スマトラ・パスマ
異人の王―ベトナム南部・オケオ
湿地の中の文明―ボルネオ・クタイ
「インド化」の故郷を求めて―インド南部・カンチープラム
海の帝国―スマトラ・パレンバン
現在の村落国家―ジャワ西部・スンダ〔ほか〕