歴史学叢書
律令制研究入門

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784839003692
  • NDC分類 322.134
  • Cコード C3021

内容説明

律令制は、依然として日本古代史研究の中心的課題であり、とりわけ日唐律令制の比較研究は、その基礎である。1999年の天聖令の発見、2006年の公刊は、この研究に新しい段階を将来した。本書は、この新しい時点に立ち、第一部では、東アジア世界の中で日本の律令継受を位置づけ、古代官僚制の特色、漢字や医学などの文明受容、唐の礼制の継受などをとり上げ、律令制の意義を解明する。第二部では、財政史・軍事史・大宝律令などの分析視角を提示し、第三部では厖大な律令制研究史を回顧し、天聖令公刊の意義について展望している。

目次

日本古代史をアジアの中で考える―序言にかえて
第1部 律令制の意義(「東アジア世界」における日本律令制;日唐律令官僚制の比較研究;律令法の継受と文明化;律令と礼制の需要)
第2部 律令制分析の視角(律令と古代財政史研究;軍防令研究の新視点;律令継受び時代性―辺境防衛体制からみた)
第3部 律令制研究史(律令制研究の流れと近年の律令制比較研究;律令制研究の成果と展望;北宋天聖令の公刊とその意義―日唐律令比較研究の新段階)

著者等紹介

大津透[オオツトオル]
1960年東京都に生まれる。1983年東京大学文学部(国史学専修課程)卒業。1985年東京大学大学院人文科学研究科(国史学専攻)修士課程修了。1987年山梨大学教育学部講師。1990年同助教授。1997年東京大学大学院人文社会系研究科助教授。2002年~2003年ジュネーヴ大学招聘教授。2010年東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽香

2
201112192017/08/14

Mentyu

0
卒論のため読了。大津透氏による律令制研究の総括的な整理は圧巻だった。2015/05/23

毛竹齋染垂

0
これから律令制を研究せんとするものはこれを経由せざるべからざる本である。先ずは第一章で非日本語圏の研究に者向けた日本律令制の梗概を述べた後、第二章以下でより専門的な内容に立ち入っている。また最終章は最近中国で発見された「北宋天聖令」について割かれている。 ただ、不満足なのは、東大系の筆者で固められたせいもあろうが、多くが「令」関連である事。律に就いては国学院系の研究者(小林宏・高塩博・瀧川政次郎の各先生)のモノグラフィーが一読に値するが、是非それら基礎研究に立脚した発展的研究も拝読したかった。2012/05/08

YY

0
これから律令制の研究をしようと思うものにとって最適な入門書だろう。丁寧な研究状況の概観に加え、若手の論文もあり、律令制研究のエッセンスを伝えている。律令を勉強するときはこれを片手にするのがよいだろう。2012/05/06

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