内容説明
欧米の対イスラムの視点では、本当の姿は何も見えてこない。高校生に向けた講義をまとめました。だから、わかりやすい。
目次
１ 『コーラン』とは何か？（「神の法」と「人の法」；『コーラン』とは何か？ ほか）
２ ムスリムのなすべきこと（唯一神への信仰告白；社会での弱者、家庭内の弱者 ほか）
３ 欧米から見えるイスラムの景色（鞭打ちは、ある意味フェアな刑罰；四人と結婚する、というつらさ ほか）
４ 全部、神さまに丸投げ（ムスリムは、自殺しない；イスラム的、死後の世界 ほか）
著者等紹介
内藤正典［ナイトウマサノリ］
１９５６年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。同大学院理学系研究科地理学専門課程中退。東京大学助手を経て１９８６年から一橋大学に勤務。ダマスカス大学、アンカラ大学に留学。１９９７年から一橋大学大学院社会学研究科教授。２０１０年から同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授（就任予定）。ユネスコ人文・社会科学セクター科学諮問委員。専門はイスラム圏と西欧の国際関係、多文化共生論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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fumikaze
9
分かりやすく読みやすい(文字も大きい)。ただ、これを読んでイスラムへのイメージが変わる事は無い(変わったという読者が多いようだが)。イスラムに限らず宗教で禁じていることはその当時の一般人達にとってその方が良い(上手くいく、安全、健康的)からそう説かれたのであり、時代や環境が変わればそれは変えても良いのではないか、という私の気持ちはこの本を読んだ後でも変わらない。(豚肉にしてもヒジャーブや体型を隠すファッションにしても‥)。この45分シリーズ、他にも出ているなら読んでみたい。2020/03/18
mittsko
9
イスラームとムスリムの現在について知りたい人が最初に読むなら、ゼッタイこの一冊！ 品切れの模様で、大変残念 集中して一気読みすれば、ホントに45分で読めてしまう（高校2年生向けの講演をまとめたもの） 日本語でイスラーム、ムスリムについて発信する人たちのなかで、ボクがずば抜けて信頼する内藤先生のお話を、こんなにコンパクトに、カジュアルに聴ける、読めるのだから お得感しかない…(=ﾟωﾟ)ﾉ 長年の見識と学識、経験と実践に裏づけられた、たくさんの「断言」を、そのまま受け止めるべきだ、とボクは思います2019/12/27
ももんが
8
直接講義でも受けているような語り口で大変わかりやすいなと思ったら、実際に高２の子たちに向けて講演したのをまとめたものだったらしい。ムスリムの人たちの日常や心情がわかって勉強になった。大戦の時、米軍は日本人についてずいぶん研究したと聞いたけど、子どもや女性、弱者に被害を与えてしまうことに対するムスリムの人たちへの心情、影響は考えられなかったのかな。2014/08/23
マドレーヌ
3
とても分かりやすい。そしてかなりイスラム教へのイメージが変わった。今まで私は欧米メディアの報道の通り、厳しくて残酷な宗教だと誤解してた。なんだ実は人の弱さも認めてる温かい宗教じゃないか、なんかムスリムの考え方結構カウンセラーに近いんじゃね？。ちょっとコーランが読んでみたくなった。2014/01/05
komeri
3
図書館本：テレビでは放映しない、イスラム世界の真実なのかな？著者さん視点から書いてるからどこまで事実とは言い張れるかは分からないけど、今まで想像していたイスラム世界のイメージを見事に打ち砕いてくれた本です。どの内容にも眼からウロコ、、、相手をきちんと理解しないと誤解を産むとはまさにその事なんだと思った。2012/12/20
