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ぼくの村は戦場だった。

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838716852
  • NDC分類 319
  • Cコード C0095

内容説明

お母さんが庭に出たとき、爆弾が落ちたんだ。お母さんは何か言っていた。お母さんのことは大丈夫だよって、そばにいた人が言ったけど。でも、死んじゃった…。お母さんの頭には、穴が開いていた。女性ジャーナリストた見た戦場の真実の姿。

目次

第1章 アフガニスタン・イスラム共和国
第2章 ウガンダ共和国
第3章 ロシア連邦チェチェン共和国
第4章 コソボ自治州
第5章 イラク共和国
最終章 終わらない国際紛争

著者等紹介

山本美香[ヤマモトミカ]
1967年生まれ。山梨県出身。都留文科大学を卒業後、CS放送記者を経て96年にフリージャーナリストに。本書で紹介した国々をはじめ、10年以上にわたって世界各地の紛争地帯の惨状をTVや雑誌でリポートし続けている。戦時下のイラク取材で03年度の「ボーン・上田記念国際記者賞」特別賞を受賞。03年から1年間、日本テレビの報道番組でニュースキャスターを務める。現在、独立系通信社「ジャパンプレス」に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

51
世界各地の紛争地帯を取材する著者がその様子を生々しく描いている。戦場で戦うということは必ずそこで暮らし生活する人たちが巻き込まれ泣き苦しんでいることを忘れてはいけないということ。戦争はどんな大義名分をつけても正しい戦争などはないということを著者は伝えている。彼女自身シリアで命を落としたことはとても残念だ。しかしこの本のように残した功績はとても大きいと思う。今、憲法改正や安保法案について論議されているが戦うとは戦場とは何かということも知ることが大事だと感じた。とても重いが良い本だ。2015/06/27

はしけん

31
戦場だった、のでなく現在も戦場と言える地域ばかり。ウガンダのページは、興味深く読ませてもらった。しかし、山本さん残念だ。イラクの隣国シリアで、とは思っていなかったろうに。平時ならパルミラ遺跡に行って、石鹸をお土産という魅力的な国なのに。2012/09/04

スー

22
アフガニスタン、ウガンダ、チェチェン、コソボ、イラクの山本美香さんのレポート。いつも戦争の被害者はお年寄りや女性や子供ばかり、アフガニスタンでは教育と仕事の機会を奪われた女性達、ウガンダでは誘拐され兵士にされた子供達で彼、彼女達は心に大きな傷を抱え性病にかかり家族の元に帰れず苦しみ、チェチェンでは町に取り残された子供とお年寄りの苦痛、コソボでは民族の対立、イラクでは国を失い他国に占領される怒りと失望。不発弾で足を失った子供の写真は何度見ても辛い。2018/06/20

20
山本美香さん、亡くなってしまったのか。自ら危険の中に飛び込んでいくことは、命を落とす可能性をいつも考えずにはきっといられない。自分の目には平和に映っているけれど、それは狭い部分での話。日本だって平和とは言い切れない。上で導く存在の人が正しい方向に向かっていないと、全部が正しい方向へ向かわない。「失っても眩しい」とか感じるのは、本質を何も知らないからだ。2013/11/30

けいこん

15
古い本だけど、今でも読む価値はあると思った。戦後の日本に生まれ育った私たちにとって、紛争、戦闘や虐殺は完全に絵空事だ。もちろん報道もされていて、知らないわけではないけれど、テレビのスイッチを切れば、新聞を畳めば、毎日の生活に戻ることができる。なんと幸せなことだろう。この本の中には、ある日を境に普通の生活に戻れなくなった人々の日々と生死が、現地に行った彼女だからこそ知り感じた毎日が書かれていた。時間や紙面の都合で駆け足なのが残念だが、もっと知るべきだと思った。知らされなければと思った。2019/03/25

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