内容説明
天下統一目前の天正十八年、いまだ混沌とした荒野であった関東。不気味にそびえる髑髏城に無頼の七人が集まった。日の本を手に入れるのはあの方であったはず…。それぞれの想いと刃が炸裂する。劇団☆新感線の名脚本家が、小説界に殴り込み!21世紀にふさわしい怪奇幻想チャンバラ小説、ここに誕生。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年生まれ。出版社に編集者として勤めるいっぽう、85年から劇団☆新感線に座付き作家として参加。演出家いのうえひでのりと組んで“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる大ヒット時代劇活劇シリーズを作り上げる
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感想・レビュー
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海猫
74
もとは劇団☆新感線の舞台で、この本は芝居の小説版(あとがきによるとノベライズというわけではないそうだ)。舞台版は観たことないけれど、小説の流れは場面転換が少なくて会話が多く、人物の出し入れが激しいので、なるほど舞台が原案だなあという気がした。内容は王道の時代伝奇ロマン。この手のジャンルとしては、もっとお話が四方八方に膨らんでほしいところ。そこが弱いぶん、個々の人物の造形を彫り込んでいってる印象。それぞれにキャラが立って台詞回しがリズム良く、粋。終盤は畳み込みような二転三転する展開もあって大いに盛り上がる。2022/10/05
kmap
2
歴史要素も含んでいて難しい部分もあったけど内容については読みやすかった2022/07/19
ムーミンママ
2
気になっているのだけれど 舞台は見に行けそうもないので手にとった1冊。あとがきによると役者さんが変わるごとに台本を変えるらしい。益々 舞台が見たくなってしまった汗 2018/01/23
アサミス
2
舞台でのスピード感、迫力があまり活きてなかったかも。舞台向きの話だと思った。2014/04/22
カンナ
1
喜怒哀楽の動きがはっきりしていて、場面展開も早い。メインキャラはもちろん敵役や脇役にも見せ場があり、活字の中で縦横無尽に立ち回る様は引き込まれる。舞台のあの空気と一緒に楽しむ物語も大好きだが、一語一語身に染みる物語もやっぱり魅力的。生舞台は現在では観れないけど、ゲキ×シネはやっているので行こうかな〜。2013/11/08