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母さん、ぼくは生きてます

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784838714896
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦乱のアフガニスタンから、母を残して命からがらたどり着いた希望の国ニッポン。しかし、待ち受けていたのは、信じられないような冷たい運命だった…。
それでも日本を信じ、故郷の母と家族を想う青年の、苦悩と希望の本!

「あなたの、2300万分の1の物語が、ひとりでも多くの人びとの心に届くことを願っています。そして、このくにが品位あるふるまいをするようになるために、あなたの力を貸して下さい。」
−−池田香代子−−


★「がんばれアリジャン Ali・Jane・Project」
  http://www.alijane.org/index.html

【アリーの年表】〜同サイトより

↓生まれる
アフガニスタン、ヒンズクーシ山脈のふもとで生まれる。5人兄弟(兄2人、姉2人)の末っ子として育つ。小さい頃は山、川を駆け回り、やんちゃをしては兄に怒られていた。

↓カブール
小学校の頃、家族は首都のカブールへ引っ越す。中学2年生の頃、タリバンがアフガニスタン全土を制圧。学校へは行けなくなった。兄のダーウートがタリバンの反対勢力に入隊したことを理由に、アリ・ジャンが18歳の時、父親がタリバンに投獄される。アリ・ジャンは父親が投獄されて数週間後にアフガニスタンを脱出し、パキスタンへ逃げた。その数ヶ月後に、長兄がタリバンに拘束されたことを聞く。

↓日本へ
パキスタンに数ヶ月滞在後、日本へと発つ。

↓収容
成田へ到着。一週間拘束され、その後は手錠をかけられて、茨城県牛久市の「東日本入国管理センター」へ収容される。

↓同時多発テロ
アメリカで同時多発テロ。その数週間後に、母が住む首都カブールおよびアフガニスタン全土へ大規模空爆が実施される。

↓自殺未遂
ハサミで体を10数カ所切りつける。その晩、居室で首つり自殺を試みる。

↓仮放免
裁判所の決定で収容を解かれ、「仮放免」の身になる。

↓入学
墨田区立文花中学校 夜間部へ入学。恩師の西田先生に出会う。

↓再強制収容
入国管理局から再度強制収容の命令が下りる。

↓解放
入国管理局にて再収容のために出頭するが、国家議員、支援者や弁護団の働きかけにより、即日解放される。

↓皆勤賞
墨田区立文花中学校で、皆勤賞を受賞する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Misa-pi

2
入管という組織のあり方も含めた移民についての学びが、今の日本ではまだまだ未成熟で、今後もっと皆が当事者意識をもって考えていかねばならないのではないかと思う。少子化と止められない労働力不足。移民は何処か遠い国のはなしでは既にない。ならば我々は品位ある振る舞いの出来る国でありたい。2021/10/08

愛希穂

1
「日本へ逃げなさい。平和で、親切な日本へ。そして一生懸命勉強して、いつかきっとアフガニスタンへ帰ってきなさい。」 ハザラ人というだけで、タリバン政権に逮捕されたお父さんやお兄さん。 著者のアリーにも逮捕状が出ていたけれど、母親の日本へ行きなさいとの言葉に促され日本に来たアリー。でも、成田に到着するやブローカーに欺され、パスポートとビザを奪われた。そして、その結果難民収容所に入れられてしまっ…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2011/12/22

konchie

1
アフガニスタン難民のアリ・ジャンの自叙伝 内戦の続く国の事、難民として日本にやってくる人たちの苦悩、それを助けるボランティアの方々の活動を知ることができる本当にいい本です。

たんにゃ

0
2010/08/17

yesod

0
タリバン政権に追われ、日本に来た少年の難民としての過酷な状況、理不尽な政策や、それに対し少年を支援する人の働きなど、自分の知らないことが沢山ありました。自殺も試みた少年が祖国のため希望を持って学んでいることなど少年の言葉で書かれていて、考えさせられる一冊でした。2012/04/24

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