内容説明
あなたはなぜ、本を読むの?知ったかぶった顔はしたいし、帯の宣伝文句や書評にはつられるし、流行りの本は気になるくせに、流行りすぎると文句をつける。なんであんな本が売れているのよっ。…そんなあなたは、立派な「踊る読者」です。
目次
カラオケ化する文学
ニッポンという異国
文化遺産のなれのはて
野生の王国
科学音頭に浮かれて
おんな子どもの昨日今日
歴史はこうしてつくられる
知ったかぶりたい私たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふぇるけん
19
米原万里さんの書評本で紹介されていた一冊。紹介されている本をバッサバッサと斬りまくっていますが、その斬り口が嫌味でなく、上から目線でもなくいい感じにまとまっていて、爽快感すら感じる。出版が1998年なので紹介されている本はちょっと古いものが多かったのは仕方がない。私自身もまさに『踊る読者』、いろんな本に踊らされながらも読書を楽しんでいきたいと思う。2015/11/13
mejiro
7
テキストの読み方は読む人の自由だと思う。だからこそ鵜呑みにせず、おかしい部分にきちんと気づけるようになりたいと思う。踊らされやすい身にとって芯の通った本書は勉強になる。読書感想文、辞書の話に笑った。 2014/12/23
色々甚平
6
人気ジャンルの中でお題を決めて、それに沿う形で出版されている本を比べて見どころや貶したりする。聖書を名古屋弁で訳している本は笑ってしまった。なんとなく気になった部分だけ読むくらいでもちょうどいい。2019/05/11
やまゆ
5
「踊る読者」候補生の自分にはまさに教科書的な書評本。踊らされてるのわかってるけど、でも踊る自分も好きなんだな。2014/02/08
Hiroki Nishizumi
4
皮肉たっぷり、でも結構正論かも。要は自分の頭で考えよ、ということか。2017/05/01