内容説明
気鋭の社会学者と精神科医のスリリングなバトル対論!少年とナイフ、酒鬼薔薇聖斗、エヴァンゲリオン、援助交際…世紀末現象と「壊れた心」、性・家族・社会の変容を読み解き、病める時代の生き方を指し示す。
目次
第1章 傷つきやすさと凶暴さと…―自我を守る殻を持たない「甲羅のない亀」たちの病理
第2章 少年とナイフ、キレる現象、酒鬼薔薇聖斗…―失われた社会のリアリティ、過剰な攻撃性と裏返しの「承認」
第3章 現実と虚構のねじれ…―家族、性、サブカルチャーの90年代的変容
第4章 酒鬼薔薇聖斗の「聖なる実験」と、透明を実在に変える視線