内容説明
中学3年生の少年の目がとらえた時代の空気と生きることの意味。学校、家族、大人、そしてセックス。少年小説の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
21
何一つ心に訴えることが無かった一冊でした。本の表紙がno imageだから残念だけど、夜の海での中学生のカップルの情景が表紙で「夏のこどもたち」と言う題名から、それなりに期待して読み始めたが、情景描写ばかりが多く子どもたちの心の動き見たいなものの表現が少なかったので、結局何を訴えたり、読者に伝えたいのかが私にはさっぱり解りませんでした。そして、ところどころに性描写も書かれているが、それも何か中途半端な感じがしてピンときませんでした。違う感想を抱く読者の方もいると思うが、私には残念な一冊でした。2014/08/07
ウィン
4
角川文庫のあの表紙の絵は詐欺ですね……。こっちの単行本サイズの表紙の方がよりこの作品の世界観を表せていると思う。爽やか青春ものではなく、ずっと暗い感じで話が進んでいく青春ストーリー。片目がないという設定も、欝な方向に働いているし、「ぼく」も何だか淡白ではっきりしねぇなあ、とこっちがいらいらするくらいだし。ストーリー全体としても、ものすごく断片的で正直言って、ストーリーをちゃんと追えたとは自分でもとても思えない。結局最初と最後で何が変わったの?というくらい進展がない話だったし。何か読んでから変に後悔した。2010/11/04
Oke
2
男子中学生の日記みたい。性に目覚めたり、世界がかったるく思えたり、あの頃特有の気持ちが詰まっている。2009/07/13
たんこ
1
海の匂いも眼窩の痛さもリアルに感じている途中でえぇ?えぇぇ?こんな状況耐えられないよ、しかも解決してないよ、と焦る。でも、一応安心していいのかな、好き。2009/12/17