知的生きかた文庫
「金正日」後の北朝鮮

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784837978251
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0130

内容説明

この本では、何を書こうとしているのか?金正日総書記の余命が長くない、という現実である。北朝鮮は、ポスト金正日時代を間近にしながら、その対応と切り替えに苦しんでいる。核を放棄すれば、未来は開ける。だが、その選択は不可能かもしれない。核を放棄すれば、崩壊すると信じているからだ。核を抱えたまま自滅するのか。体制を変えるのか。決断の時期が迫っている。

目次

1章 金正日は、もはや「絶対権力者」ではない!?
2章 なりふりかまわぬ“核貧国”北朝鮮
3章 「金正雲」は、後継者ではない!
4章 困り果てた「北朝鮮外交」最後の手口
5章 「金正日」後に待っている、最大の動乱
6章 日本外交の“切り札”はどこにあるのか?

著者等紹介

重村智計[シゲムラトシミツ]
1945年、中国に生まれる。鹿児島県沖永良部島出身。1969年、早稲田大学法学部卒業後、シェル石油勤務を経て、1971年、毎日新聞社に入社、1979年から1985年までソウル特派員。北朝鮮に迎合的だった日本の朝鮮半島報道の流れを変える。1989年から1994年のワシントン特派員時代には、米朝交渉で数々の国際的なスクープを報じる。この間、高麗大学大学院、スタンフォード大学へ留学。帰国後、毎日新聞論説委員、拓殖大学教授などを歴任。現在、早稲田大学国際教養学部教授。日本ニュース時事能力検定協会理事、東京財団評議員。テレビのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジェンダー

29
この本を読んでいると客観的に今どういう状態でこういう行動に出るかもしれないという報道されているような気がします。しかもこの本は石油がどのくらいあって核を作るのにどういった量が必要なのかも書かれいて、日本の自衛隊や日本の空港がどのくらい石油を消費するかも書かれているので説得力があり、本当に攻めてこれないのではないかと思う。さらに報道の体たらくさも書かれていて新聞社を辞めているとはいえこういった事を書いて良いのかと思うくらい生々しく書いてあります。そして北朝鮮に関連するニュースの読み解き方の参考になります。2014/09/26

晴れ女のMoeco

4
きちんとした根拠に基づき、現代の北朝鮮を深く分析していて良著。北朝鮮に過剰な恐怖を抱きがちだが、この国の経済力、軍事力のデータをみてみると恐怖感は和らぐかも。石油という発想は著者ならではか。北朝鮮問題=中国問題、と捉えなければならない。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、つい北朝鮮のことばかり考えていて中国の動向を追わなかったわー。北朝鮮は体制維持が何よりの目的なのね。2010/10/20

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